「感染対策と運動で健康維持」藤沢市地域医療推進課に聞く

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「感染対策と運動で健康維持」藤沢市地域医療推進課に聞く

――市内のコロナを含めた感染症の状況を教えてください。

「新型コロナウイルス感染症による本市の新規感染者数については、昨年7月中旬から8月にかけてピークを迎えた第7波で1週間当たりの新規感染者数が4000人を超えるなど、これまでにない規模での感染拡大となりました。その後、ピーク時の10分の1程度まで減少しましたが、10月中旬頃から再び増加傾向に転じ、12月中旬頃には1日に500人を超える新規感染者が発生しています。さらに、この冬は、季節性インフルエンザとの同時流行が懸念されています。12月下旬には、神奈川県がインフルエンザの流行開始水準を3年ぶりに超えたと公表し、本市でも、この1月には、この水準を超えると見込んでいます。市民の皆様には、オミクロン株対応ワクチンや季節性インフルエンザワクチン接種、基本的な感染対策の徹底と合わせ、感染への備えとして、抗原定性検査キットや解熱鎮痛薬の備蓄について、ご協力いただきたいと思います」

――新型コロナワクチン接種の状況、また、接種に対する考えは。

「オミクロン株対応ワクチンの接種は、昨年11月から接種が加速し、高齢者の多くは年内に接種を完了できましたが、若い方の接種は十分に進んでいるとはいえない状況です。12歳以上の全人口の接種率は、対象者の約40%にとどまっています。コロナワクチンを接種しても、感染・発症を完全に防げるわけではありませんが、重症化や、り患後症状を防ぐ効果も期待できます。今後も、感染症対策と社会経済活動の両立を図る上で、ワクチン接種は重要と考えています」

――健康管理の要とされる健(検)診制度については。

「健(検)診については、乳幼児健診をはじめ、がん検診、歯科健診、健康診査など、幅広い年齢層の方を対象に実施しています。いずれの健(検)診も、早期発見・早期治療に繋がる可能性が高まりますので、機会を捉えて、定期的な受診をお願いしたいと思います。内容も市医師会、市歯科医師会と意見交換をする中でニーズを確認しています。特に本市では、2021年度より女性の健康づくりを進める観点から、子宮頸がん検診の対象者のうち20代の偶数年齢と21歳の方、また、乳がん検診対象者のうち、40歳代の偶数年齢と41歳の方については、無料でがん検診が受けられますので、是非、ご自身のため、ご家族のためにも、受診していただきたいと思います」

――健康づくりへの取り組みについて教えてください。

「一例ですが、藤沢市では『健康寿命日本一のまち』を目指し、歩くことから始める健康づくりとして『ふじさわ歩くプロジェクト』を進めています。プロジェクトでは、特に就労世代や子育て世代の身体活動量を増やすため、2022年度も、神奈川県歩数計アプリを活用した『トクトク歩数チャレンジ』を実施しました。参加者総数は2611人と前回より475人増加、参加者1日あたりの平均歩数も約8200歩となり、約600歩増加しました。今後もSNS等を活用して、歩くきっかけを提供する取組みを進め、市民の身体活動の促進に繋げていきたいと考えています。

――市民へのメッセージをお願いします。

「繰り返しとなりますが、新型コロナ等の感染が増加傾向となっていますので、引き続き、感染対策の徹底をお願いします。また、適度な身体運動は免疫力を活性化させることが期待できます。『歩くことから始める健康づくり』を是非、実践いただきたいと思います」取材に応じる関根課長

住所

神奈川県藤沢市

公開日:2023-01-01

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