3年ぶり、川崎市麻生区の高石神社で、2023年祈年祭・流鏑馬行事<1月9日>

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3年ぶり、川崎市麻生区の高石神社で、2023年祈年祭・流鏑馬行事<1月9日>

 新年恒例の高石神社祈年祭、流鏑馬行事が1月9日(月・祝)、同神社境内で3年ぶりに開催される。午前10時から。

 高石地区の流鏑馬は、約370年前の承応元年(1652年)、武田の浪人、加賀美金右エ門政吉が地頭になったことから始まったとされる。大正初期までは馬に乗る「騎射」だったものの、事故があったことを理由から、立って射る「歩射」に変わって行われてきた。かつては住民が輪番で行事の準備を進めていたが、近代化と共に実施できなくってきたため、1989年に同神社の氏子で流鏑馬保存会を発足。現在は、同保存会が中心となって行事を行ってきた。

 恒例行事として、毎年開催してきたが、新型コロナの影響で、過去2年は中止に。今年の開催について、同保存会で話し合いが行われ、「3年もやらないままでは、伝統は守れない。地域の機運も下がってしまう」という意見もあり、3年ぶりの実施が決まった。

 当日は、祈年祭を執り行った後、神社境内に設営された射場で、歩射方式で流鏑馬を実施。宮司が鬼門、鬼門返しに向かって、弓で放ち、五穀豊穣・無病息災を願う。午後1時からは、麻生区剣道連盟の奉納試合も行われる。

 同保存会の横山孝昭会長は「370年の伝統を絶やすわけにはかない。当日は、参拝された一般の方も矢を射ることができる予定だが、直前のコロナの感染状況をみて判断したい」と話す。

 問い合わせは同神社【電話】044・954・2332。

住所

神奈川県川崎市高石1-31-1

問い合わせ

高石神社

電話

044-954-2332

044-954-2332

公開日:2023-01-04

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