川崎市では「誰もが自分らしく暮らし、自己実現を目指せる地域づくり」を目指すかわさきパラムーブメントを推進している。幸区役所においても「誰もがスポーツ・運動に親しんでいるまち」の実現に向け、パラスポーツの一つであるボッチャを区民が気軽に体験できるよう啓発に力を入れている。

　昨秋に幸区で初めて開催した「第１回幸区ボッチャ大会」では、年齢差や障害の有無にかかわらず誰もが気軽に交流できるボッチャを通じ、総勢２００人が楽しみながら世代間交流を行った。

　参加者からは「来年も継続してほしい」「体験する機会をもっと設けてほしい」といった声がきかれた。幸区役所ではこうした要望に応えるため、幸区町内会連合会と連携し、町内会・自治会活性化講座としてボッチャ体験会を開催。１月25日に日吉合同庁舎において開催した体験会では、市民文化局市民スポーツ室の職員を講師に迎え、町内会・自治会の会長を始めとする地域住民25人が参加した。参加者からは「難しいルールかと思ったが、参加してみたら意外と簡単なルールで楽しめた」「これなら幼い子どもから高齢者、障害のある方も一緒に楽しめる」「ぜひ町内会で用具を買って一緒にやっていきたい」といった声が上がった。この活性化講座は、例年地域活動への理解と参加を促し魅力ある地域コミュニティーを形成することを目的に行っている。

　幸区役所では、ボッチャの用具貸出やスポーツセンター職員による出張体験指導も行っている。スポーツセンターの担当者は、「幸区ボッチャ大会では６歳から87歳までの幅広い年齢層が参加し、大いに盛り上がった。用具をいきなりそろえることを躊躇する方も、気軽に用具をお借りいただいて、ぜひ普段交流のない方ともボッチャを通して交流してほしい」と話している。