「みんなが関われる町にしたい」全員で作る地域の輪が運営の秘訣 【2023年12月22日】

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「みんなが関われる町にしたい」全員で作る地域の輪が運営の秘訣 【2023年12月22日】
地震体験車の前で防災訓練参加者で記念撮影

子母口南町内会が10月29日に旭田公園で「防災訓練」を行い、75人が参加。高津消防署の協力のもと、地震体験、AED・人工呼吸器の使用訓練や簡易トイレの設置訓練を行った。「みんなの防災に対する意識も高まった。これを契機に各家庭で水や缶詰めなどの備蓄品を準備してほしい」と話すのは同町内会の中島和夫会長。

子ども会を再開

 今回、久しぶりに開催された「防災訓練」は参加者の減少により、約10年前から開催されていなかった。中島会長は3年前に会長に就任した時から、地域の人々の防災意識と連帯感を向上させたいと思い、今年の再開に至った。

 また中島会長は「自分が子どもの時、近所でお祭りがあって楽しかったですよ」と当時を振り返り、人口減少や子ども会離れが進み、しばらく休止していた子ども会の再開にも着手。これまでの恩返しの気持ちで、次の世代にバトンをつなぐため復活させ、今では約50人が入会している。

意見を柔軟に取り入れる

 子母口南町内会では春はフリーマーケット、夏は盆踊りを実施し、秋には防災訓練を再開させた。町内会で冬にも何かやろうと出た意見は「餅つき大会」。これまで有志で行ってきたが、町会行事として意見がまとまった。実施に向け実行委員会を立ち上げ、中島会長は裏方に回り、調整役となった。餅つき大会では、実行委員会で出たアイデアを大切にし、子ども用の杵と臼を用意。また朝獲れ野菜や豚汁やおしるこなどの軽食も販売した。「みんなで興味を持つことを、みんなで楽しくやることが大事」と中島会長は話す。

 また「企業はトップダウンでも運営できるかもしれないが、町内会離れが進み、人材不足が起きている町内会では、やり方を工夫して多くの人にに関わってもらった方が、みんなやる気になる」と主体性を持って取り組んでもらうことの大切さを熱く述べた。

 最後に中島会長は「副会長、役員、理事、お手伝いの皆さん一緒になって、幅広い世代が楽しく仲良く元気の良いまちづくりを目指して進めています」と話した。

川崎市町内会・自治会ページ

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神奈川県川崎市中原区

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高津区役所地域振興課

電話

044-861-3144

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公開日:2023-12-22

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