世界の子どもたちが平和の願いを込め描いた絵を展示する「はだのキッズゲルニカ展」が、4月1日(土)から30日(日)まで秦野市内各所での実施を予定しています。秦野市民有志による実行委員会(野村剛之委員長)が立ち上がり、キッズゲルニカ国際委員会との調整や開催に向けた準備を進めています。
キッズゲルニカは、ピカソがスペイン内戦で起きた無差別攻撃の惨状を憂い反戦の思いを込め制作した『ゲルニカ』と同じ大きさ(縦3・5m×横7・8m)のキャンバスに、世界の子どもたちが平和を願い絵を描く国際的アートプロジェクト。地球全体をキャンバスと捉え平和の精神を表現し、世界の人々を繋いでいく。国際委員会によると、現時点で45カ国で210点絵が制作されているといいます。
秦野開催のきっかけは、2022年厚木で行われたキッズゲルニカ。厚木の関係者が秦野の現実行委員会のメンバーに「秦野でもやってみては」と打診し、趣旨に賛同した市民によって招致委員会が組織されました。
その後、国際委員会と協議を重ね、1月29日に行ったプレゼンテーションで同委員会の全面協力を取り付けたことで実行委員会へと移行しました。人や平和を思う大切さを伝え、世界の子どもたちの絵を見ることで秦野の子どもたちにも考え、感じて欲しいという思いで実施する運びとなりました。
実施に向け準備
秦野では東日本大震災をきっかけにウクライナの子どもたちが日本の子どもたちを思い描いた絵を中心に、世界の子どもたちが描いた絵や日本に避難しているウクライナの子どもたちが描いた絵などの展示を検討。会場は秦野市内の小中学校や水無川沿いの遊歩道、クアーズテック秦野カルチャーホール(市文化会館)などを予定しています。
具体的な展示内容やイベント等は、これから詳細を詰めているほか、現在国際委員会から4月26日の国際イベントへの参加も打診されており、調整を進めているといいます。
実行委員会ではポスターや専用ホームページ(https://www.kidsguernica.com/)、秦野市内在住のイラストレーター中村千代乃さんがデザインしたイメージキャラクターのロゴ等を活用し、イベントの周知を行っています。
今後の展開として、展示を見た秦野の子どもたちにも絵を描いてもらい、秦野市内での展示や世界の巡回展への参加なども視野にいれていく。
スタッフ募集
キッズゲルニカ開催にあたり、実行委員会ではともに活動してくれるボランティアスタッフを募集しています。また、警備費や作品の送料など実施に必要な経費は募金などで集めていくが、同時に協賛企業も募っています。

イメージキャラクター