1983年発足
溝口にある「てくのかわさき」に拠点を構える「川崎地名研究会」(菊地恒雄会長)が発足40周年を迎え「川崎宿」などをテーマにした記念講演を企画。受講者を募っている。
同会は地名を通して地域の自然や歴史文化を正しく伝えようと1983年に発足。以来、地域に根差した活動を重ね、現在は主に60代から80代のメンバー約40人が所属。勉強会や街歩き、研究発表会などを行っている。
また過去には、これまでの調査結果などを取り纏めた企画展「地名とくらし」を「東海道かわさき宿交流館」(川崎区本町1の8の4)で開催。パネル展や冊子の作成も手掛けるなど、活動に広がりをみせている。
全4回のシリーズ開催
同会では発足40周年事業として、拠点を置く「てくのかわさき」(溝口1の6の10)などで記念講演を企画。「川崎地名研究会40年の歩み〜地名を通して、市民と共に〜」と銘打たれたこの講演会は全4回のシリーズ開催。
初回は6月10日(土)に「東海道川崎宿 吉宗と三角おむすび」をテーマに、2023年起立400周年を迎えた「川崎宿」と、8代将軍徳川吉宗との関わりなどを紹介する。会場は前出の「東海道かわさき宿交流館」。
第2回以降はすべて「てくのかわさき」が会場。7月7日(金)に「二ヶ領用水川崎堀七堰の取水堰の返還」をテーマに菊地会長が講師として登壇。二ヶ領用水の遍歴についてレクチャーする。
第3回は9月9日(土)を予定。「塚の地名 高津・宮前の塚地名」をテーマに、高津区や宮前区に「塚」の付く地名が多い理由など考古学の観点から掘り下げる。
最終回は10月14日(土)。「かわさきの民間信仰と村」をテーマに、変わりゆく川崎の町で今も引き継がれる「民間信仰」について、皆で考える内容となっている。
全ての講演ともに午後2時から4時まで。定員40人(先着順)となっており、参加料は300円(資料代として)。
詳細問合せや申込みは【電話】044・812・1106で受付ける。同会では「興味のあるテーマの講座を準備したので、ぜひ参加を」と呼び掛けている。