「いきいきかわさき区提案事業」の一環

　外国人が住んでいる割合が15人に１人の川崎区で、多文化共生を考えるリレートークイベントが６月４日（日）、川崎区役所７階会議室で開催される。区内で長年、外国人支援を進めた人や外国ルーツ若者グループが登壇。経験談などを通じ、外国人支援の昔と今や課題を考える。

　リレートークイベントは、川崎区の「いきいきかわさき区提案事業」の一環で社会福祉法人青丘社（川崎区桜本）と川崎区役所が主催する。

支援団体「ザ リット ゾーン ビサイト」

　参加者のうち、外国ルーツ若者グループの支援団体「ザ リット ゾーン ビサイト」のメンバーは中学、高校時代に来日し、日本語を勉強しながら大学を卒業。現在は会社員や公務員などで活躍する。支援団体は来日当初の苦労を後輩たちに味わってもらいたくないとの思いから結成し、学校での出張相談会などに取り組む。イベント当日はメンバーの当時の苦労やその時に感じた課題を振り返り、現在の取り組みについて紹介する予定。

高校日本語指導員や大学教授らも登壇

　同グループのほか、高校日本語指導員や大学教授らが登壇する。原千代子青丘社事務局長は「多文化共生についてこれから意識すべきことや行動しなければならないことを考えるきっかけになれば」とし、参加を呼び掛ける。

　入場無料。開催時間は午後２時から４時30分まで。

　申し込みは青丘社（みんなの家）【電話】０４４・２８８・２９９７。