<取材レポ>日本博2.0事業に採択された大日本弓馬会。2023年7月16日の「流鏑馬神事」で迫力と躍動感を体感してみては!

(PR)
シェアする
<取材レポ>日本博2.0事業に採択された大日本弓馬会。2023年7月16日の「流鏑馬神事」で迫力と躍動感を体感してみては!

流鏑馬(やぶさめ)と聞くと、皆さんはどんなイメージを持ちますか?伝統衣装に身を包んだ射手(いて)が猛スピードで走る馬上から矢を放ち、的に命中すると観客から大きな拍手と歓声があがり、会場が大いに盛り上がります。鎌倉時代から約800年継承される流鏑馬を維持・保存しているのが、鎌倉に拠点を置く「公益社団法人大日本弓馬会」。7月16日(日)に開催される「流鏑馬神事」を前に、流鏑馬の歴史や魅力について取材しました!

【コンテンツ】

1500年以上の歴史を持つ「日本の伝統文化」

流鏑馬は、射手装束と呼ばれる衣装に身を包み、疾走する馬上から矢を放ちます。全長約220メートルの馬場に3つの的が設けられ、的を射ながら駆け抜けていきます。

▲コンテンツに戻る

天下泰平・五穀豊穣・万民息災などを祈念

流鏑馬の起源は6世紀。欽明(きんめい)天皇が大分県の宇佐の地(現在の宇佐神宮)で、天下泰平と五穀豊穣を祈願して3つの的を射らせたことが始まりとされています。1187年には、鎌倉時代に武家政権を立ち上げた最初の将軍である源頼朝が、鶴岡八幡宮で流鏑馬を奉納。流鏑馬で行う「騎射」は、武士にとって欠かせない武術の一つであり、各地の神社でも神事や儀式の一環として盛んに行われるようになりました。

神事である流鏑馬は、単に武芸を競うのではなく、天下泰平・五穀豊穣・万民息災などを祈念する想いも込められています。自分や身近な人の健康、世の中の平和を願いながら、流鏑馬を見るのも良いですね!

流鏑馬と同じく騎射三物に数えられる笠懸の様子(上賀茂神社笠懸神事)

▲コンテンツに戻る

日本弓馬術の保存と伝統文化の発展に寄与する「大日本弓馬会」

鎌倉市内に拠点を置き、鎌倉時代から伝わる日本弓馬術の保存や古式馬術の実践に取り組んでいるのが「公益社団法人大日本弓馬会」です。1939年に設立して以来、各地で流鏑馬や笠懸(かさがけ)を実践しており、現在は毎年4月に鶴岡八幡宮で行われる鎌倉まつりをはじめ、明治神宮、上賀茂神社、寒川神社、三嶋大社、富士御室浅間神社などで、流鏑馬や笠懸を神事として奉納しています。

▲コンテンツに戻る

流鏑馬の迫力、射手のフォームは圧巻

記者自身も2023年4月の鎌倉まつりで開催された流鏑馬を観戦しました。まず圧倒されたのは、時速50キロに達する馬のスピード。境内に設置された馬場を全速力で駆け抜ける馬の躍動感を、間近で感じることができます。そして疾走する馬に乗る射手は、手綱から手を離して弓矢を構えて的を狙います。射手はこの時、馬を脚で挟まず、鐙に全体重を預けて良く踏み、お尻を軽く浮かせた状態で背中を伸ばす「立ち透かし」の姿勢を取ります。難しい姿勢の中で、次の的までの時間も速い馬ではわずか4秒程度。上半身が上下動しない美しいフォームを保ちながら矢を的中させる瞬間は、見ていて惚れ惚れします。

大日本弓馬会によると、馬場の長さや的の間隔は鎌倉時代のまま。しかし現代は、体が大きく足も速い西洋産の馬を用いることも多く、的中させるのはまさに至難の業で、現代の方が難易度が高いとも言われています。流鏑馬を観戦する時は、迫力を感じるだけでなく、射手の技術と騎乗姿勢に注目してみるのも、楽しむポイントの1つです!

▲コンテンツに戻る

海外でも注目される流鏑馬

1500年の歴史を持つ流鏑馬は、日本国内に留まらず海外でも披露されるなど、活躍の場が世界に広がっています。大日本弓馬会は、2014年に明治神宮で国賓として訪日中のバラク・オバマ米国大統領に流鏑馬を披露。フランスやドイツ、ブラジル、モンゴルなど世界各地で流鏑馬公演を行った実績も持ちます。直近では、2018年にトルコ共和国のイスタンブル市で流鏑馬を開催し、大きな評判を呼びました。

これらの実績も踏まえて、大日本弓馬会は文化庁と日本芸術文化振興会が2020年度~2022年度に実施した「日本博」の事業に3年連続で採択されています。「日本博」は、東京オリンピック・パラリンピック競技大会の機運醸成や、日本の伝統文化を国内外へ発信することを目的としています。大日本弓馬会が採択された「主催・共催型」は文化庁、日本芸術文化振興会と共同主催で事業を行うものです。3年間で実施された日本博の行事を動画を交えて紹介します。

2020年度 世界平和・健康祈願流鏑馬

新型コロナの早期収束による世界平和や健康、翌年に延期されたオリパラ大会が安全に開催されることを祈念

  • 8K動画による動画配信

2021年度 東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会 安全祈願奉納流鏑馬

東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会の安全と成功を祈念

  • 日本語6分版

  • 英語6分版

2022年度 上賀茂神社笠懸神事

京都の上賀茂神社において、馬上から矢を射る「騎射」の1つで、より実戦的で高い技量を要する「笠懸(かさがけ)」を神事として奉納

  • 日本語5分版

  • 英語5分版

日本博2.0にも採択決定!7月16日には「特別流鏑馬」

日本博で3年間の実績を積み、新たな企画を立て、大日本弓馬会は、今年度から新たにリニューアルした「日本博2.0」の事業にも採択されました。日本博2.0は、文化事業を高品質化することで来場者の満足度向上を図り、2025年に開催される大阪・関西万博に向けての取り組みを加速させることを狙いとして、2023年度~2025年度までの3年間実施されます。大日本弓馬会は引き続き、文化庁、日本芸術文化振興会と共同主催となるカテゴリで事業を実施します。

  • その第1弾として7月16日(日)に開催される「流鏑馬神事」について紹介します。

会場

大日本弓馬会「流鏑馬鎌倉教場」。2020年11月に新たに開設された流鏑馬専用馬場で流鏑馬神事が行われます。全長220メートルの馬場は、常設の流鏑馬専用施設として日本最大規模!流鏑馬の迫力と躍動感を間近で体感することができます。

住所:鎌倉市梶原字八丁面358ー4(湘南モノレール湘南深沢駅徒歩7分)

実施内容

午前9時~ 文化展示

      流鏑馬だけでなく、鎌倉彫・能・鎌倉時代の食文化などのブースを開設。

      鎌倉の文化や伝統を学ぶことができます

午前10時~ 流鏑馬神事

正午~   文化展示(能の講話など)、子ども引馬体験、射手との交流会など

      流鏑馬を観覧した後は、参加型の企画も!

観覧方法

当日会場で、1,000円以上寄付すると観覧席に座れます。寄付不要の立ち見スペースや、入口には観覧用の大型モニターも設置されます。※入場可能人数には限りがあります。YouTubeの「大日本弓馬会チャンネル」でも当日ライブ配信されます。

住所

神奈川県鎌倉市梶原字八丁面358ー4

大日本弓馬会「流鏑馬鎌倉教場」

ホームページ

外部HPリンク

公開日:2023-06-28

関連タグ