【三者鼎談】川崎市の「ひまわりクリニック」が障がい児と心を痛めた子どものために始めた『新たなこころみ』

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【三者鼎談】川崎市の「ひまわりクリニック」が障がい児と心を痛めた子どものために始めた『新たなこころみ』

宮前平の「神奈川ひまわりクリニック」を運営する医療法人ひまわり会が、障がい児や心を痛めた子ども専門の診療所を2024年の春、宮崎台駅前に新規開設予定。工事着工にあたり、ひまわり会の小野龍太理事長神奈川県議会議員の添田勝氏TOKYOひまわりクリニックの黒木良和院長が三者鼎談を行いました。

●障がい児や子どもたちの最後の砦として

黒木:この度、小野理事長は、障がい児中心のクリニックを作りますよね。とても素晴らしい取り組みだと思います。

小野:ありがとうございます。例えば、重度の知的障がい児・者は発熱時はもとより、平時でも受け入れ困難が散見されます。従って、適切な医療提供がなされず、悪化する例を多数みました。そういう子どもたちの「最後の砦」が町にあると良いと考えました。

黒木:昨今の晩婚化で高齢出産が多く、障がいのある子が生まれる確率も当然高まります。その障がいを個性として捉え、温かく見守り、共生する社会が望まれます。この取り組みがその一歩になることを期待します。

小野:また私は、10代の自殺を止めたい、悩める子どもたちの駆け込み寺になりたい。若いうちはとかく狭い視野で物事を見がち。それが自らを追い込むこともあります。

そえだ:川崎市議会議員時代、自殺防止条例を議員提案で作りました。その背景には、若者の自殺が非常に多いという現実がありました。でも、それが今も減っていないので「10代の心のケア」はとても重要です。

小野:若さは無限の可能性、仮に日本社会に合わなくても、片道切符で欧州に渡り料理で成功する道も、何でもできる。その殻を破ると、そこには希望があることに気づくはずです。

黒木:でも、現実はこういうクリニックは採算性の問題があると言われますよね。

小野:医師は医師としての標準的な賃金をとり、従業員も標準的な労働時間、標準賃金を取ることで、持続可能な事業を目指します。真に必要な医療を提供し、運営が成り立つという意義のある社会実験でもあると考えています。

ひまわりクリニック

●国民の約8%が障がいを抱える時代だからこそ重要

そえだ:2007年約650万人であった障がい者数は、十数年で約940万人となり、300万人近く増えたそうです。

小野:300万人増加ですか。ならば、なおさら、頑張らねばという気持ちになります。

そえだ:日本の全人口から見れば、約8%の方が障がいを抱えていることになります。今、健常者でも交通事故による身体障害、社会の複雑性による精神障害等、誰でも障がいを抱えるリスクはあります。

小野:今後はより増えていくからこそ、次に続く医師が現れるためにも、私たちは何としても、この挑戦を成功させなければならないし、障がい児や苦しむ子どもを守っていきたいのです。

そえだ:宮前区でも、障がいのあるお子さんは、増えています。また、行政としても応援してくべき取り組みと感じます。私は、障がい児・者の当事者、その親御さんのためにも、そして心を痛めた子ども達のためにも、この取り組みを後押ししていきたいと思います。

小野:ありがとうございます。ひまわり会は地域の皆さんに支えられてここまで成長できたので、これからは地域に、そして日本に恩返ししていくべく努力して参ります。

住所

神奈川県川崎市宮前区宮前平3-3-26

問い合わせ

神奈川ひまわりクリニック

電話

044-853-7001

044-853-7001

公開日:2023-07-26

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