江戸時代から続く伝統を継承し、世界に発信する「箱根開発株式会社」で一緒に働きませんか?
江戸時代から続く箱根の伝統産業「箱根寄木細工」を守り、次世代につないでいこうと2021年に設立された「箱根開発株式会社」(丸山一郎代表)が、パート・アルバイトを募集しています。
箱根関所近くの寄木細工専門店で接客や販売などを行います。ゆくゆくは、社員や店長、はたまた職人への道も開けてくるかもしれません!伝統産業の継承に携わりたい人は、このチャンスに応募してみては?【求人情報は記事の最後へ】
【コンテンツ】
◎日本の伝統産業が衰退? 課題は後継者不足
◎箱根の伝統産業の魅力を見つめ直し、世界に発信しよう!
◎箱根開発株式会社の目指す未来
日本の伝統産業が衰退? 課題は後継者不足
日本には現在、240の伝統的工芸品が存在します(令和4年11月)。地域由来の原材料や、それを加工する独自の技法や技術が脈々と継承されてきましたが、高齢化や後継者不足などの理由で、伝統的工芸品の生産額と従事者数は年々減少しています。
- 昭和後期と比べると、5分の1以下に!
令和2年度 | 昭和後期 | |
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従事者数 | 54,000 人 | 288,000 人(昭和54年) |
生産額 | 870億円 | 5,400 億円(昭和58年) |
※一般財団法人伝統的工芸品産業振興協会
箱根寄木細工も消えかかっている?
江戸時代から脈々と受け継がれてきた箱根寄木細工も、名工と呼ばれる職人の高齢化や後継者不足により技術や文化の継承が危ぶまれていると言います。昭和初期から箱根寄木細工の製作や販売をしてきた会社の後継ぎとして生まれ、小さい頃から職人たちの背中を見てきた丸山代表は危機感を募らせます。
- 丸山代表「先人たちのものすごい苦労があって、今に受け継がれている唯一無二の技術ですが、途絶えていくものがあります。先人からもらったタスキをどうにか引き継ぎ、発展させ、世界に輝くものにしていきたい」
衰退する一方で、丸山代表のような強い思いを持つ継承者もいて、最近では、伝統産業に最新のテクノロジーや新しい考え方を取り入れ、現代に合うかたちに転換させていく取り組みも増えてきています。さらに、世界に目を向けてみると、日本の伝統的工芸品はとても注目度も高く、広大なマーケットが広がっています。
- 箱根の伝統産業にスポットを当て、もっと明るく照らすことができれば!
箱根の伝統産業の魅力を見つめ直し、世界に発信しよう!
どうやって生み出された柄なのか、、。眺めていると、美しいパターンに、吸い込まれそうになります。箱根寄木細工の歴史を少し振り返ってみましょう。
箱根寄木細工の起源は、平安時代初期にさかのぼります。現在の技術・技法が確立されたのは、江戸時代末期。箱根町畑宿に住む石川仁兵という職人が創作しました。箱根の豊かな木々と、高度な職人の技術が発展を支えてきました。
有色の天然木材が持つ色彩と木目を十分に発揮させて、さまざまな表現を生み出します。まさに唯一無二の木工芸術ですね。
- 「箱根寄木細工」は昭和59年、国から伝統的工芸品に登録されています。
職人と知恵比べ? 秘密箱の魅力
箱根寄木細工の代表作と言えば「秘密箱」(からくり箱)です。内部や表面に仕掛けを施し、 一定の操作を行わないと開かないようにつくられた不思議な容器のことで、職人の知恵が詰まっています。
- 寄木の技法による装飾をつけることで、表面にある木材の繋ぎ目を隠す効果があります!
名工と呼ばれた鈴木さんの製作風景
大正時代には欧米に輸出され、世界に箱根の伝統産業が広がりました。ところが現在は、構造が複雑な伝統的な秘密箱を作ることができる職人が少なくなっていて、伝統的な技術が失われつつあります。
箱根開発株式会社の目指す未来
箱根開発株式会社は、「伝統とイノベーションの共生」「新たな伝統の創造と創作」を掲げています。伝統産業を守るために、積極的に時代に合わせた変化を取り入れてきた丸山代表は、さらに次の世代につないでいくために、変わっていくことの必要性を説きます。
- 丸山代表「どんどん新しい感性を取り入れていきたい。挑戦したいことがある人は、それができる土壌があります」
箱根寄木細工は大人から子どもまで、幅広い層に人気で、連日多くの観光客が訪れます。海外からの来客も多く、特に秘密箱の仕掛けを紹介すると、とても大きなリアクションで喜んでくれます。箱根の伝統産業の魅力を世界に広めることにやりがいを感じる人は、気軽に応募してみては。年齢や経験は不問。英語が話せなくても大丈夫!