猿島公園を管理するパークコミュニティよこすかでは、夕暮れ(マジックアワー)の時間帯を活用した集客強化に乗り出す。8月5日㈯から9月24日㈰までの土・日・祝日とお盆期間の14日㈪・15日㈫に限り、最終便を繰り下げて夕日観賞などを楽しんでもらう。観光客の滞在時間延長を図ることで、横須賀中央エリアの夜の時間帯の回遊を促し、消費拡大につなげる。
同事業体は一般財団法人シティサポートよこすか、㈱トライアングル、横須賀緑化造園協同組合の3者で構成。横須賀市の委託を受けて猿島の運営管理を行っている。
今回の試みは、刻々と色が変化していく夕暮れの時間帯を新たな観光コンテンツと捉え、新しい島の過ごし方を提案する。猿島発の最終便を通常の午後5時から日の入り時刻の30分後に設定、波打ち際に設けた「無人島バー」で飲食を楽しんでもらう。
9月からは特設ステージでクラシックなどの音楽ライブを行うほか、夕暮れ時に史跡エリアを貸し切りでめぐる探検ツアーも実施する。
観光を経済活性化の柱としている横須賀市は以前から夜の時間帯の集客を課題としており、滞在時間を延ばすことで消費の拡大につなげたい意向。「ナイトタイムエコノミー」の活発化に期待している。
新オブジェ ビーチに設置
もうひとつの目玉が島内のビーチに新設された高さ2・7mのウェルカムオブジェだ。旧要塞跡の石垣をイメージした苔むした土台の上にフランス積みのレンガが置かれ、中央のステンドグラスは、差し込む太陽光の角度で多彩な景色を表現する設計となっている。上部には島に流れ着いた流木を思わせる構造物もある。
猿島航路のトライアングルは期間中、午後3時30分以降の便で使用できる割引サービスの乗船券30分以降の便で使用できる割引サービスの乗船券「猿島Magic Pass」も販売する。市内在者は「市民割」で大人1千円、中学生880円、小学生500円。