地元の児童4人が挑戦~川崎市宮前区・菅生神社例大祭で伝統芸能「初山の獅子舞」披露【10月1日】

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地元の児童4人が挑戦~川崎市宮前区・菅生神社例大祭で伝統芸能「初山の獅子舞」披露【10月1日】
初山会館で稽古に励む4人の舞子

最後まで諦めずに頑張る

 江戸時代から続くとされる伝統芸能「初山の獅子舞」が10月1日(日)、菅生神社例大祭で奉納される。2023年から新たに菅生小学校5年生の4人が舞子となり、獅子舞保存会会員らの手ほどきを受け、7月から稽古に励んでいる。披露を前に「最後まで諦めずにがんばりたい」と声をそろえる。

初山の獅子舞<神奈川県無形民俗文化財>

 初山の獅子舞は江戸初期から行われていたとされ、神奈川県の無形民俗文化財に指定されている。頭部の異なる3つの「獅子頭」を装着した獅子と、面を着けた天狗の、4人で披露される。

 舞子は初山地区の子どもたちが代々担い、4、5年ほどで交代する。2023年デビューするのは、高橋玄さん=天狗、松田由羽志さん=剣獅子、服部陽翔さん=玉獅子、佐藤慧さん=巻獅子。同級生の「仲良し4人組」だ。小学校で獅子舞について学習したことで興味を抱き、舞子に名乗りを挙げた。

 新たな舞子として、まっさらな状態から舞を習う「新稽古」は7月に開始。手足の動きをはじめ、獅子が胴に抱える太鼓の叩き方、天狗が持つ扇の扱い方などを一から体に覚えさせ、毎回の稽古に取り組んでいる。

稽古終わりの仲良し4人組

支えるのは「親獅子」

 4人を指導するのは、初山獅子舞保存会の会員だ。多くはかつての舞子たち。「親獅子」と呼ばれ、後進育成に当たる。会長代理の小金井睦雄さん(82)は「やってきた人でないと大変さはわからない。教えていくことを繰り返し、次世代へ伝承している」と語る。

 9月2日には、新舞子が練習用の頭と面を着けて練習。初山会館内に同会会員が吹く笛の音が響き渡る中、前半と後半の舞を通しで行った。視界の悪さなどに苦戦しながらも、親獅子たちのサポートもあり、4人は集中して踊り切った。

 この日、新舞子の一番近くに立ちアドバイスしていたのは、2022年まで天狗を務めた田部玄周さん(16)。田部さんは「太鼓と笛の音を聞けば自然と体が動くほど、舞は体に染みついている。経験者の目と、舞子を離れた客観的な目で4人に教えらえたら」と話す。

 迫る本番に向け、高橋さんは「最後までがんばりたい。しっかり見てほしい」と意気込む。

 奉納は午後2時開始。

9月30日も

 前日9月30日(土)は宵宮として午後7時から初山会館で舞が披露される。

住所

神奈川県川崎市宮前区菅生2-8-1 菅生神社

■初山会館(初山2-9-1)

公開日:2023-09-20

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