この情報は2023年取材時のものです。
『今日より一歩上へいこう』教育改革「3クラス制」で進学実績が上昇中
JR横浜線矢部駅から徒歩4分の麻布大学附属高等学校が、少子化の中でも出願者数・進学実績を伸ばし続けていると話題です。その理由は、進級時入れ替え制による「3クラス制」と、オーダーメイドの「受験プラン」!? 記者が潜入取材でその秘密を探ってきました。
3年間ずっと「自分に合った環境」を実現する「3クラス制」とは?
緊張感のある環境で常に上を目指せる
麻布大学附属高等学校では、一人ひとりの学力や目標に合わせた「3クラス制」という独自の教育改革を進めています。「特進クラス」「進学クラス」と合わせて、5年前から「S特進クラス」を導入。S特進クラスは、国公立大学や最難関私立大学の合格を目標とするクラスです。
麻布大学附属高等学校の「3クラス制」は、入学時だけでなく、進級ごとにクラスの入れ替えがあることが特徴。緊張感があるので、常にモチベーションを高く持って学習に取り組むことができます。「進学クラス」から努力を続けて、「S特進クラス」への移行を果たす生徒も少なくないそうです。
全体的なレベルアップは、合格実績にも
「S特進」クラスは、2023年の春、初めて卒業生を送り出しました。国公立大学・早慶上理合格者数は前年度までに比べて倍以上増えています。しかし、特筆すべきはGMARCHの合格者数も大幅に増えているということ。進路担当の先生によると、「進学クラス、特進クラス、S特進クラスとすべてのクラスで学力が向上しており、それが合格実績にもつながっています。一人ひとりが自分のレベルに合ったクラスで緊張感を持って学習できる環境だからこそ、全員がモチベーションを高く持って過ごすことができているのだと思います。
全員にチャンスを
「毎年のクラス入れ替えの実現は、どこでもすぐに導入できるものではないんです」と話すのは、進路担当の先生。毎年クラスを入れ替えるためには、各クラスの進捗をそろえる必要があるだけでなく、入念な準備と連携、仕組みが必要になります。「麻布大学附属高等学校は中学がないので、みんな同じスタートライン。全員にチャンスがあり、成長できる環境をつくる。そこに注力しています」。生徒が充実した3年間を過ごすために全力でサポートしてくれる、麻布大学附属高等学校ならではの制度ですね。
- S特進クラスに通うMさんは「授業はスピード感があって、気を抜くと復習のときに困ることも。とても集中して取り組める一方で、質問するとていねいに教えてもらえるので、不明点を確認する習慣がつきました。テストでも応用問題が多く出るので、対応力がついていると実感しています。みんな勉強熱心ですが、雰囲気は明るく、和気あいあいとがんばっています」と語ってくれました。
- 入学時に進学クラスで、3年でS特進クラスに進んだという卒業生のTさんは「上のクラスになるほど面白い授業が増えて、生徒も熱心で気配り上手な人が多かった。レベルの高い環境で、向上心を奮い立たせることができました」と話していました。
充実した学習環境で生徒のがんばりをサポート
完全オーダーメイドの「受験プラン」
麻布大学附属高等学校の進路指導の目玉と言ってもいいのが、受験期に一人ひとりに作成される「受験プラン」。ひとりひとりの模試成績を教職員が分析し、おすすめの出願・受験プランを提案してくれます。
ニーズに合った進路指導
麻布大学附属高等学校といえば、オープンスクールや学校説明会に力を入れていることでもおなじみ。先生のこだわりがつまった「体験授業」は、今年も多くの受験生・保護者でにぎわいました。同校では入学後、年2回の進路面談に加えて難関大学説明会、国公立大学を目指す会、OB講演会など多種多様な説明会を開催し、生徒と保護者のモチベーションをアップ。入学後も丁寧にサポートしてくれます。
ICT環境整備
生徒はひとり1台iPadを所持。毎日の勉強が効率的になり、自主学習や情報収集にも役立っています。コロナ禍では一早くオンライン授業を実施しました。現在も必要に応じて、臨機応変に対応しています。教室は、すべてWi-Fi完備です。
「文武両道」部活動も行事も全力で!
運動部・文化部合わせて22の部活
高校時代はかけがえのない時間。仲間と一緒に何かに打ち込むことで、社会性や協調性、人との関係性を築く経験を得ることも大切ですね。麻布大学附属高等学校では、「S特進クラス」でも部活動加入を奨励。16時までは勉強に集中し、16時以降は部活動に励める仕組みになっており、「勉強と部活動が両立しやすい」環境です。
行事は生徒が主役
麻布大学附属高等学校には、2~3か月に1回大きな行事があります。体育祭、文化祭のほか、毎年盛り上がるクラスマッチや球技大会、他にもたくさん!生徒主体の運営で、生徒の団結力・想像力が存分に発揮されています。
麻布大学附属高等学校は「自分と向き合い、成長を続けられる学校」
- 進級時の入れ替え制による「3クラス制」で、一人ひとりの進路に応じた確かな学力の定着と向上を後押し!
- 受験期には一人ひとりに「受験プラン」を作成。人気の秘密は充実したサポート体制。
- 勉強だけじゃない!充実した施設・設備で、部活・行事や課外活動にも全力!
麻布大学附属高等学校
麻布獣医学園創立70周年を記念して創立(創立時は渕野辺高等学校)。JR横浜線矢部駅から徒歩4分。矢部駅から30分圏内には、「新横浜」「あざみ野」「大和」「海老名」「新百合ヶ丘」「多摩センター」「八王子」「立川」「町田」「橋本」などの主要な駅があり、アクセスは抜群。相模原市内だけでなく、横浜市・川崎市や東京都内から通っている学生も多く在籍している。
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