福祉クラブ生協の移動サービス(福祉有償運送)を知っていますか?
高齢の方や障害のある方など、一人での行動が困難な方の外出を、福祉車両や自家用車を使って支援する、非営利の事業です。ドライバーは同じ地域に住む有償ボランティアが担っています。
「地域で何かボランティアをやってみたいけれど、なんだか難しそう」「特別な資格が必要?家事や子育てと両立しながらできるの?」と思った人も心配ご無用。
子育てや家族の介護をしながらの人、定年退職後や子育てが落ち着いた後から取り組んでいる人など、さまざまな人がドライバーとして活躍しています。
詳しい話を知るため、川崎市の宮前区・高津区で介助付き送迎サービスを行っている「らら・むーぶ宮前」に、じっくり話を聞きました!
有償福祉運送ドライバーとは?
有償福祉運送は、要介護・要支援の方や、障害がある方など、一人での行動が困難な方の移動をお手伝いする移動サービス。ドライバーは、車いすの利用者は福祉車両、杖歩行の利用者は自家用車を運転し、通院や通所、通学のほか、買い物や冠婚葬祭などさまざまな外出に対応。外出先での付き添いも行います。
まさに、利用者の「行きたいときに、行きたいところへ」をお手伝いするボランティア。
ドライバーは、利用者からの利用料の一部を分配金として受け取れます(時給1,000円程度)。また、会計や運行管理などの事務作業にも定額の分配金を支給します。
ドライバーになるには? 活動前に厚いサポートも
「ドライバーになるには特別な免許や資格が必要では」と思う方も多いかもしれません。
ドライバーの条件は、次の2点を満たすことです。
- 年齢が70歳まで
- 普通運転免許証を所有
活動を始める前には手厚いサポートがあります。
- 指定の運転者講習を受講し、修了後にドライバー活動がスタート
- さらに数回の研修を受講後に独り立ち
女性のドライバーが多く活躍していることも特徴です。
組合員同士で「たすけあい」福祉クラブ生協のサービス
有償福祉運送を手がける福祉クラブ生協は、「元気なときはサービスする側で活動し、困ったときは利用者になる」がモットー。各地域ごとに、共同購入した消費材の配送や子育て支援、福祉介護のサービスを行っています。
福祉運送は、利用者もドライバーも同じ地域に住む組合員同士。信頼感や安心感もあります。
「お互いさまのたすけあい」を実践して、地域コミュニティを元気にする活動なのです。
年に数回のリフレッシュツアー
らら・むーぶ宮前では、利用者を対象に1年に数回「リフレッシュツアー」を行っています。
足が不自由になると、どうしてもお出かけの機会が減ってしまうもの。そんな利用者とドライバーで一緒にお出かけ。初詣、お花見、バラ園散策などに出向き、外に出る機会を楽しんでいます。
自宅への送迎、介助ヘルパーさんの参加など、車いすの方も安心して参加できるミニツアーです。利用者とドライバーの距離が近い、福祉クラブ生協ならではの取り組みですね。
ドライバーを募集
ドライバーに興味のある方は、らら・むーぶ宮前へ問い合わせを。
「週1日でも大丈夫です。あなたの時間と運転免許を、誰かの役に立ててみませんか?」