相模大野駅周辺の住民らが相模大野を盛り上げようと、昨年から取り組む「まちづくりワークショップ」が2年越しに形になる。「ニューオーノキックオフ」と題したイベントが11月19日(日)、同駅周辺で開催される。
この事業は、相模原市が商業施設や大きな公園などを有する南区の中心的エリア「相模大野駅周辺」をより魅力あるまちにするため、地域と協働で昨年から実施しているもの。市民が主体となり相模大野ににぎわいをつくりだす事業を検討してきた。参加者は大野南地区在住者や在学者、在勤者など。
昨年は実際にまちを歩きながら相模大野の特長や課題を考え、まちづくりのアイデアを検討するワークショップを5回実施。今年は再度参加メンバーを募り、アイデアをイベント企画に落とし込んで実践するためのワークショップを続けてきた。
相模大野駅周辺の課題として挙げられたのは、「商店街のにぎわいの減少」「滞在できる場所が活用されていない」「休日の活気が弱い」「学生の利用が少ない」など。住民らでコミュニティを作り、活気あるまちにしていく必要性などについて意見が出された。
参加者は課題をもとに、伊勢丹の閉業を機に以前より人通りが減少したコリドー街の活用や、住民交流のイベントを提案。「ニューオーノキックオフ」と題し、コリドー街と相模女子大学で11月19日(日)にイベントを実施することとなった。
コリドー街で開催する「オーノまちなか運動会」では、地元スポーツチームや商店会から協力を得て、さがみはら名産食い競争やサッカーパターゴルフなどを企画。地元スポーツチームへの関心の向上や、まちへの滞在を促していく。
相模女子大学で行う「さがみはら夢のトビラ」では、小学生を対象に宇宙についての講演や天体望遠鏡体験を企画。「子どもにとって非日常の夜の外出」により好奇心の育成や、子育て世代の交流機会を創出する。
今回ワークショップに参加した市民は「イベントを楽しんでもらい、相模大野を知ったり、好きになったりするきっかけづくりになれば」と意気込みを話し、「この1回で終わらず、今後も継続していきたい」と展望を語った。イベントの詳細は相模原市のホームページ「ページ番号1029407」で検索を。