瀬谷区と旭区にまたがる旧上瀬谷通信施設で2027年3月から開かれる国際園芸博覧会(GREEN×EXPO 2027)。世界中から注目される催しを地元から盛り上げようと、博覧会をテーマにした曲「2027横浜花博花だより」を作詞・作曲した瀬谷区の廣松亮介さん。そして、廣松さんの弟子で曲の歌い手である悠木真湖さん。そんな2人の活動をレポートしました。
2027横浜花博花だよりとは
楽し気なイントロと共に曲が始まる「2027横浜花博花だより」。サクラ、ヒマワリ、ヒガンバナ、サザンカなど野山や日影、春夏秋冬に咲く花々の名が歌詞に並びます。
2022年以来、区内を中心に広まったこの歌は、今や園芸博覧会の瀬谷区推進協議会や、瀬谷区民踊協会、文化協会の推薦を受けている曲です。
廣松さんはこれまで100曲以上もの歌を作り出しており、この曲をかきあげたのは、入院中だったそう。「知り合いに頼まれて作ってみたんです」と廣松さん。大変な時に作られた曲だったんですね。
お互いを「真湖やん」「先生」と呼び合うほど、固い絆で結ばれた2人の目標は、この歌で園芸博を盛り上げる事。周知のため、これまで区内外とわず多くのイベントへ足を運び、同歌を披露してきました。そんな師弟の絆はどのように育まれてきたのでしょうか。
廣松さんはこんな方
これまでプロ歌手の育成や、カラオケ講座を実施。現在、歌謡ステーション愛唱歌の経営者であり、廣松音楽事務所の代表を務めています。
福岡県出身で、ご両親の影響で幼少期から大の音楽好き。上京後は、紅白歌合戦にも出場した名歌手、田端義夫さんの付き人も務め、多くの歌手と交流してきました。
「田端師匠には、『歌はただ歌うのではなく、言葉の一つ一つを大事にするんだ』と教わりました」と廣松さん。師匠から受けた教えは今の作詞観にも息づいています。
また、音楽活動を続けるうちに、知り合いに紹介されイラク大使館で歌を披露することになりました。
その縁で、同国のハトラ遺跡で開かれた「第1回イラク・ハトラ音楽祭」にも大使から招待され出演。7000年前の遺跡跡でギターの弾き語りや演歌を現地の人たちに披露し、言葉の壁を越えて交流したそうです。
現在でも自身の店舗内で個人や団体のレッスンを受け付けています。また、悠木さんが持ち歌を歌う「悠木真湖春夏秋冬うたまつり」や1971年から続けている「チャリティーコンサート」を毎年開催するなど精力的に活動しています。
悠木真湖春夏秋冬うたまつり記事:https://www.townnews.co.jp/0106/2023/06/22/683988.html
チャリティ音楽祭記事:https://www.townnews.co.jp/0106/2023/11/16/706534.html
悠木さんはこんな方
廣松さんにとって13人目の弟子で、歌を優しくも力強い声で歌い上げる悠木さん。過去には、横浜さがみ幼稚園の在園生や卒業生の保護者で構成されるコーラスグループに15年間所属していました。
師匠の廣松さんと出会ったのは偶然だったそうで、「友人と先生のお店の前を通った時、たまたま声を掛けられたんです。それから歌謡ショーやレッスンを誘われるうちに、だんだん興味を持ちました」と悠木さん。
そして2007年に廣松音楽事務所でデビュー以来活躍の場を広げており、廣松さんが横浜開港150周年を記念して作詞・作曲した「横濱音頭」で、2009年のY+150大博覧会にも参加。
ベイサイド(赤レンガ倉庫会場)や、ヒルサイド(ズーラシア会場)や日産スタジアム会場で悠木さんが歌うと、多くの人が聞き入りました。
花博を知って
博覧会に向け、各地でさまざまな周知イベントが企画されており、成功に向けて多くの人が動いています。廣松さんと悠木さんもまた博覧会に貢献し、成功させたいという思いを抱いています。
「ただ歌うのではなく、花博を周知し盛り上げていこう、成功に繋げていこうという思いで取り組んでいるんです」と廣松さん。歌を通し、博覧会の良さを広めたいのですね。悠木さんも「子どもから大人までこの歌を広め、一緒に花博を盛り上げていけたら」と意気込んでいます。
2024年2月には博覧会を盛り上げるための、「花博のつどい」という催しも企画しています。
2人は「花博と歌をPRするための場所があるのなら、ぜひ、オファーをお待ちしております」と話しています。
廣松 亮介さん人物風土記:https://www.townnews.co.jp/0106/2022/11/24/652670.html
悠木真湖さん人物風土記:https://www.townnews.co.jp/0106/2021/10/28/597541.html