茅ヶ崎市役所分庁舎隣のホテル「東横INN茅ヶ崎市役所」内の地域貢献施設が11月25日、グランドオープンした。先行して10月1日に開局したコミュニティFM放送局「茅ヶ崎エフエム」に併設して茅ヶ崎カフェが開業したほか、地域産品やオリジナルグッズなどの販売、茅ヶ崎のさまざまなイベントや観光情報の発信スペースが運営を開始。地域振興の新たな拠点を目指していく考えだ。
25日に行われたセレモニーには、茅ヶ崎エフエムの中西正樹社長、佐藤光市長らが出席。テープカットを行うと、サザンオールスターズの桑田佳祐さんが監督を務めた映画「稲村ジェーン」の劇中に登場した三輪自動車・ミゼットの復刻版とサーフボードが登場し、会場からは大きな拍手が沸いた。中西社長は「人と人とのふれあいが注目される中、この地域貢献施設で茅ヶ崎の素晴らしさを感じてもらい、笑顔あふれる場所になれば」と期待を示した。佐藤市長は「茅ヶ崎の魅力いっぱいのカフェにぜひご来館を」と呼び掛けた。
「伝説のグルメ」に人、人
とりわけ人気を呼んだのが茅ヶ崎カフェ。オープンと同時に店外には行列ができた。客の目当ては「スペシャル佳祐ドック」。茅ヶ崎出身の桑田佳祐さんが一中時代に通ったパン店「清月(せいげつ)」の名物メニューで、ファンの間では「伝説のグルメ」と呼ばれる。同店監修の復刻版は今後、カフェで木曜から日曜に販売される。
夫婦でサザンファンで、この日を楽しみに来館したという松林在住の斉藤博史さんは「佳祐ドックをやっと食べられてうれしい」と話し、地域貢献施設やエフエムについて「地域情報を皆で共有できれば。特色のある放送を楽しみにしたい」と話した。カフェの営業時間は午前10時から午後6時(水曜定休)。