この連載は月1回、「ふたまたがわ歯科口腔外科」の中谷逸希院長が気になるお口のあれこれについてわかりやすく解説してくれるコーナーです
二俣川小学校、創立150周年おめでとうございます。記念すべき150周年という節目に二俣川小学校の校医として子ども達に携われている事を大変嬉しく思います。
今回は子ども達も読むということで、むし歯を予防する大切なことを簡単にお伝えしたいと思います。
①削らなくても管理できるむし歯がある
②歯磨きは最低1日2回
③フッ素入り歯磨き粉を使う
④食事とおやつは合わせて1日4回まで
⑤pHが酸性の飲み物と食べ物、ドライマウスはむし歯のリスクが上がる。
この中で一番簡単で予防効果が高いのは③のフッ素入り歯磨き粉の使用です。フッ素は私たちが日常で摂取しているお茶、海藻、魚や野菜にも多く含まれています。世界中で普及され、むし歯のコントロールに多大な貢献をしているフッ素ですが、日本でも今年の1月にはフッ素入り歯磨き粉の使用についてアップデートされました。6歳以上では1500ppmF濃度の歯磨き粉を2cm程度、1日2回使用し、歯磨きの後のうがいは軽くすすぐ程度で効果が高いとされました。
時代は「削る治療」から「削らない治療」へと変化しています。フッ素の効果や①などについては話が長くなるので割愛しますが、歯磨きはとても難しいものです。磨けていないところは1年中磨けていないのと同じであることを自覚し、歯科医院でエビデンスのある最新の情報をキャッチし予防していきましょう。