今年の干支は「辰」(龍)。十二支の中で唯一架空の生き物だが、これにゆかりのある神社仏閣は多い。三浦半島も例外ではない。三浦市・横須賀市・葉山町にある各寺社できょう1月1日から、一風変わったお守りが頒布される。「龍玉」と呼ばれる丸型のお守りで、大きさはビー玉ほど。それぞれ紋章があしらわれており、すべて巡って集めると最後に7つ目の「特別龍玉」が授けられる。龍玉に空いた穴から房紐を通し、ストラップのようにつなげれば完成。バッグや車内などにも取り付けやすい形状だ。
龍玉が頒布されるのは、三浦市の海南神社(三崎4の12の11)、龍圓山福泉寺(初声町三戸1020)、横須賀市の西叶神社(西浦賀1の1の13)、勝長寿院浄楽寺(芦名2の30の5)、葉山町の森戸大明神(堀内1025)、景政山長運寺(長柄615)。それぞれの神仏を巡拝しながら異なるデザインの龍玉6つを集め、いずれかの寺社の授与所で見せると、特別龍玉を受け取ることができる仕組み。
海南神社では、ご神木(イチョウ)の一部が龍に見えるとされ、「龍神社」という境内社もある。福泉寺では、寺院名の前に冠する山号・院号ともに「龍」の字が使われているなど、ともに龍とは縁深い。また地図上で三浦半島を横にして見ると、龍の頭の形に似ているともいわれている。
龍神を祭る先の3社では、2021年4月から「開運半島詣り」と銘打った地域散策イベントを行ってきた。各社の御朱印を揃えると、特別に奉製した「開運札」がもらえる企画で、回を重ねる毎に人気が高まっている。龍玉の頒布では3寺が加わったことについて、海南神社の米田郷海宮司は「神社とお寺の垣根を越え、地域の方が各地の歴史や由来を知るきっかけになれば」と語り、福泉寺の松原尚樹住職は「たくさんの人とつながりができることに感謝」と両手を合わせた。
龍玉は、房紐とセットで1つ1千円(税込)。詳細は海南神社☎046・881・3038または、福泉寺☎046・888・1959