2024年「辰年」江の島は龍でいっぱい

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2024年「辰年」江の島は龍でいっぱい

 2024年の干支は「甲辰」(きのえたつ)。藤沢市の観光名所である江の島島内には龍を描いた絵や銅像など、龍にちなんだスポットが数多く点在する。「その数は数えきれない」と江島神社の権禰宜・堀嵜壮さんは話す。「像や絵だけでなく、鳥居や社殿の扁額や階段の手すり、ポール、灯籠などにも龍がいる」という。

 「江島縁起」に描かれた五頭龍伝説から始まる信仰の証。弁天橋龍燈から始まり、仲見世通り入口「青銅の鳥居」の扁額、瑞心門を抜けた先の弁財天・童子像、階段を上り、辺津宮奉安殿や、中津宮水琴窟、そして奥津宮龍宮に至るまで、探せば探すほど龍に出会える島となっている。

 「それぞれに由緒があり、制作された年代も異なる。辰年である今年、改めて島内を探索してみて」と堀嵜さん。

点在する龍の姿 由来は

辰年の江の島を探索

 江の島島内の各所にある龍の姿。辰年である今年、改めてその光景を探索する。

 「江嶋縁起」には、今から約1500年前、この地にすみ悪さをしていた五つの頭を持つ龍が、弁財天に恋をすることで改心した伝説がある。

 江戸時代に狩野興也が描いた「江嶋縁起」第二巻には島の誕生する様子が描かれている。弁天橋入口の両側に建つ龍燈籠は、伝説上の誕生から1450年経つのを記念し2001年に作られたものだ。「現在の江の島はさまざまな時期に作られた龍が混在している」と江島神社の権禰宜・堀嵜壮さんは説明する。

 仲見世通り入口の「青銅の鳥居」の扁額は、鎌倉時代に後宇多天皇から送られたものの複製。辺津宮奉安殿天井画の「雲龍図」は、江戸時代の絵師・狩野探雪が描いたものの模写だ。また、辺津宮「銭洗白龍王」や同奉安殿に安置される賽銭箱は、相模彫創始者・かがみけんきち鏡碩吉が約50年前に製作した。「数多の偉人や名工に愛され、人びとの崇敬を受けてきたことがわかる」という。

 その他にも、1689年に徳川綱吉によって建てられた中津宮社殿の彫刻や同社殿脇に2011年に構えられた水琴窟の像など、時代を超えて残る姿を確かめることができる。

 「道や階段にも龍がいる」と堀嵜さん。「ポールや手すりについている『三つ鱗』は体表のこと。鎌倉幕府の最高権力・北条氏の家紋でもある」と説明する。

手すりの三つ鱗

 室町時代の軍記物語「太平記」には、初代執権を務めた北条時政が岩屋に参籠し、21日間祈った後に出現した弁財天の残した3つの鱗が家紋になったと記されている。

 信仰の発祥の地である岩屋には現在、1993年の公開以降に設置された龍神像がある。「神社としては同年、崇敬者の篤志によって岩屋洞窟の真上にある奥津宮にわだつみのみや龍宮を建立した。境内では最奥にあるスポット。辰年の今年はぜひ龍を探して島内を歩き、最終地点として参詣してみては」

住所

神奈川県藤沢市江の島

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公開日:2024-01-01

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