八王子市にある信松院(台町)の庭園に、この冬も「雪吊り」が設置された。本来は雪の重みで松の枝が折れることを防ぐために設置されるものだが、同院では訪れた人に「冬の風物詩」として楽しんでもらおうと毎年取り付けている。
雪吊りの本場・石川県の職人の指導のもと、(株)鈴木造園(滝山町)が昨年12月9日に取り付けた。支柱の竹は境内の裏に自生しているものを使い、縄は石川県で使用されているものを持ち込んだ。同社専務の安川美智太さんは「今年のような暖かい冬には、却って大雪になることもある。備えておけば安心」と話す。寒い日の朝などには、縄に白い霜が降りて幻想的な美しさになるという。
設置は3月末頃まで。