門松やしめ縄といった正月飾りを焚き上げ、1年の無病息災や五穀豊穣などを願う伝統行事「どんど焼き」が、区内各地で行われた。
伝統行事残す
市立真福寺小学校で13日に行われたどんど焼きは、真福寺町内会が主催。町内で切った7mの竹を使って、朝から2基のやぐらを設置。一つは、同小学校寺子屋わかたけに通う児童42人が、町内から持ち寄られた正月飾りや、書初め、白山神社の破魔矢などを飾り付けた。
同神社の神主による祈祷が行われた後、点火。青空の下、火が高く燃え上がると会場からは大きな歓声が上がった。下火になった後、町内会でつくった団子を焼いて食した。
同町内会の森孝之会長は「今回は、4年ぶりにコロナ前の状態で開催できた。子どもたちに火を知ってもらうこと、伝統行事を知ってもらうことは意味のある事。これからも続けていきたい」と話した。
町内交流のきっかけに
市立麻生中学校の校庭では13日、山口台自治会の主催のもと、どんど焼きが行われた。
校庭の中央に、しめ縄やだるま、松飾りなどが盛られたやぐらを設置。点火されるとすぐに大きな煙が上がり、来場者が持参した正月飾りや書き初めなどを追加すると、パチパチと音を立てながら燃えていった。
やぐらが崩れ、火が落ち着くと、同自治会は役員手作りの団子約300個を提供。来場者は約2mの竹串に団子を刺し、火の近くで温め、笑顔でほおばった。
同会の渡辺孝一会長は「4年ぶりの団子提供もあり、活気があふれた。イベントに参加してもらうことで町内会の中での交流のきっかけになれば」と思いを語った。