「鮮やかな色使いに目を奪われる」「見ると元気がもらえる」「毎年楽しみ」。力作がずらりと並んだ会場で来場者からそんな声が聞こえてきた。藤沢市内の小・中学校特別支援学級と特別支援学校で学ぶ児童・生徒の絵画や手芸、書、陶芸、木工などを一堂に集めた「のびゆく子ら作品展」が、市民ギャラリーで開催されている。28日(日)まで。
市教育委員会が主催。47回目を数える今年は、小学校21校、中学校15校、白浜養護学校と県立藤沢支援学校が参加。約850人の子どもたちが日頃の授業で制作に取り組んださまざまな作品を展示している。
<感性きらり>
絵画ひとつを取っても、貼り絵や墨絵、卵の殻のモザイク画、絵の具に息を吹きかけて描いた吹き絵、落ち葉をスタンプした木の絵などバラエティー豊か。今年の干支の「辰」を題材にした書や陶芸、絵馬のほか、色鮮やかなステンドグラス、藍染めバッグ、張り子の技法を用いたお面やだるま、木の実で作ったケーキなども。片瀬のまちをイメージしたジオラマの大作や共同制作の作品も出展。マカロニアートのクリスマスツリーは、11人の生徒がいろいろな形状のマカロニを貼り合わせて完成させた。子どもたちの感性とともに、集中力と根気のいる作業の跡がうかがえる。
同展初日の23日、アルミホイルを材料に青魚を模した作品を熱心に鑑賞していた市内在住の80代の女性は「本物とそっくり。魚をよく観察して作ったのでしょう。素晴らしい作品ばかりで、横浜に住んでいる小中学生の孫にも見せたいので日曜日に連れて来ようかしら」と話した。
午前10時から午後7時(最終日は5時終了)。入場無料。場所は藤沢駅南口のODAKYU湘南GATE6階。