ビギニ環礁被災から70年・三浦市民集会で事件語り継ぐー市民有志らが映画上映ー(2024年4月27日)

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ビギニ環礁被災から70年・三浦市民集会で事件語り継ぐー市民有志らが映画上映ー(2024年4月27日)
会議を重ねる三浦市民集会実行委員

ビキニ環礁での水爆実験から70年の節目を迎えるにあたり、被災の実相を風化させず、後世に語り継ぐことを目指した「ビキニ被災70周年・三浦市民集会」が、4月27日(土)に開かれる。昨年末には、イベントを主催する実行委員会(森田喜一実行委員長)が発足。着々と準備が進められている。

1954年に米国がマーシャル諸島ビキニ環礁周辺で水爆実験を実施した。最初の3月1日には、静岡県焼津市のマグロ漁船「第五福竜丸」の乗組員全23人が被ばく。三崎港でも150隻を超える遠洋漁船から相次いで放射能が検出され、およそ200tの漁獲物が廃棄処分された。これによって一時期、マグロ類の価格は暴落、取引もほとんど停止され、深刻な影響を受けた。当時、まちをあげて水爆実験に反対する運動も広がった。

三崎魚市場で当時行われたマグロの検査

市民集会の当日には、元ローカルテレビ局ディレクターでドキュメンタリー映画監督の伊東英朗さんによるシリーズ映画『放射線を浴びたX年後III サイレント・フォールアウト』を上映する。50〜60年代にかけ、米国・ネバダ州で行われた核実験による米国大陸の放射能汚染を追った作品で、子どもを被ばくから守るために女性たちが始めた「乳歯調査」を中心に取材。膨大な文献調査と米国内の被ばく者、研究者ら30人へのインタビューをもとに、今も続く放射能汚染の現実を伝える。伊東さん本人を招いたトークイベントや写真・パネル展示などもある。

会場は70年前に水爆反対を訴えた町民大会が開かれた三浦市民ホール。午後1時(開場30分前)から4時。鑑賞料は500円(学生無料)で、2月中旬から販売される。

問い合わせは同集会実行委員会事務局(三浦市職員労働組合内)【電話】046・882・3467

平和巡るツアー 

関連イベント「みうらピースデー2023 平和を巡るバスツアー」は、3月9日(土)に行われる。ビキニ事件で被ばくした船を展示する東京都立「第五福竜丸展示館」や「あーすぷらざ」(神奈川県立地球市民かながわプラザ)などをバスで巡り、平和の尊さを学ぶ。

午前9時から午後4時。市役所前で集合、解散。参加無料。定員16人(中学生以下は保護者同伴、応募多数の場合は抽選)。2月14日(水)午後5時までに市HP内の専用フォームから申し込む。

問い合わせは政策課【電話】046・882・1111(内線216)

開催日

2024年4月27日(土)
三浦市民集会
午後1時から4時

2024年3月9日(土)
バスツアー
午前9時から午後4

住所

神奈川県三浦市三浦市民ホール

費用

鑑賞料:500円(学生無料)

問い合わせ

三浦市民集会実行委員会事務局(三浦市職員労働組合内)

電話

046-882-3467

046-882-3467

公開日:2024-02-11

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