石川県能登地方で震度7の揺れを観測した「令和6年能登半島地震」を受け、向丘地区連合自治会(石川閣会長)は2月10日、緊急地域学習会を宮前区役所向丘出張所(平)で開催した。
会場には、向丘地区の自治会長や自主防災担当者ら約50人が集結した。冒頭、石川会長は「地域によって課題が違う。向丘地区の防災のあるべき姿を考えていきたい」とあいさつした。
「救援隊創設を」
区自主防災組織連絡協議会副会長の持田忠男さんは「能登半島地震から考えるコト」をテーマに講演。断水時にはトイレを探すことが困難になることや集団をまとめるリーダーの存在の重要性など、避難所運営会議委員長を務める犬蔵小学校の教職員2人が、帰省中に被災した現地での経験談を紹介。人命救助のタイムリミットとされる72時間限定のボランティア「向丘地区救援隊」の創設も呼びかけた。
被災地支援看護師体験語る
「まちの減災ナース指導者」として1月17日〜21日にかけて、珠洲市へ派遣された上路麻美さん(新百合ヶ丘総合病院)も登壇。ライフラインは寸断し、そこら中の建物が倒壊した光景に「言葉がでなかった」と回顧。中でもトイレ問題は深刻だったという。「当たり前の生活に感謝したい」と結んだ。