王禅寺町内会会長の岡本義雄さん(76)が2月14日、川崎市自治功労賞を受賞した。岡本さんは「会長になって12年。もうそんなに経つのかと。このような賞をもらえてうれしい」と喜ぶ。
同賞は、地域福祉の増進や住民自治の発展に貢献した町内会・自治会長らを表彰する制度。
岡本さんは、2012年に同町内会の会長に就任し、麻生区町会連合会副会長をはじめ、要職を歴任。加えて、川崎市全町内会連合会会計監査、麻生区青少年スポーツ活動振興会会長など幅広い分野でも活躍し、多くの地域団体から高い評価を受け、その功績が認められた。
生まれも育ちも地元の岡本さん。電気会社に勤めていた52歳のときに同町内会の役員に。12年に会長に就いてから心掛けてきたのは、行政や区長連と町内会員のパイプ役を務めること。情報を収集し、住民に発信してきた。
また、歴史ある町内会の会則を時代に即したものへと変更し、部の再建にも奔走してきた。「婦人部を廃止し、青少年部を立ち上げたり。まだまだ改革は半ば」と苦笑い。若い人たちが町内会のイベントのサポートに名乗り出てくれていることに希望を見出す。「地域のことに目を向けてくれている。会員減少に歯止めをかけ、会員の掘り起こしをしていきたい。後任の育成と、活性化にこれからも取り組んでいきたい」と今後の抱負を語った。