「三崎朝市」の会場に2月11日から、謎の看板が立てかけられた。最近よく耳にする「NFT」なるものらしい。IT音痴の記者が調べてみた。
朝市会場で話を聞いたのは、ギャラリー「HANPAもろいそ」を運営する吉井大輝さん。彼の協力で現在、朝市への来場の証となるNFT配布の実証実験が行われているとのこと。
百聞は一見に如かず。とりあえず吉井さんの言う通りに、看板にある二次元バーコードをスマホで読み取り、ログインすると、海と桜のイラストが画面に表示された。替えの効かない、唯一無二のデジタル証明書で、御朱印やスタンプのようなものらしい。位置情報と連動しているため、ここでしか手に入らない。将来的には、イラストを見せると何らかのサービスが受けられる店舗を三浦のまちに増やし、他自治体で行われる朝市との連動を目指しているという。
地方創生に向けて使われ始めている技術で、今回の実験は千葉県茂原市から始まったプロジェクト「まちサーガ」の一環。吉井さんは「今は種まきの時期だが、関係人口の創出につながる。朝市を盛り上げる一助になれば」と話してくれた。