川崎市平和館(中原区木月住吉町)はこのほど、常設展示を一部リニューアルし、4月2日から一般公開を始めた。
同館は、平和に関する認識を深めるとともに、平和交流の場としてさまざまな取り組みを行っている。
実際に触れる模型も
今回の展示リニューアルでは、「さわる」「みる」「やってみる」などの体験型コンテンツを充実させた。川崎大空襲が実感できるように、米軍が使ったE-46集束焼(しょう)夷(い)弾(親爆弾)をリアルな模型で再現。親爆弾から分裂した子爆弾・M-69焼夷弾の模型(重さ4kg)は実際に触ることができる。
感じて触ってみる展示に
来館者が考える「非平和」や「平和へのメッセージ」を発信するメッセージボードを導入したほか、平和に関するクイズに正解すると脱出できる段ボール迷路などを設置(迷路は4月末頃に設置予定)。サルとパンダの争いごとから平和について考えるオリジナル短編アニメ映画の上映、スマホやタブレット端末から展示解説を聞くことができるようになった。同館の展示担当者は「平和について自分事から私たち事に考え、どのように平和に転換していくかを考えて感じて触ってみる展示にした。ぜひ見に来てほしい」と話している。
(問)同館【電話】044・433・0171