いざ、横須賀で酒場巡り!【横須賀SAKE FESTiBAR(サケフェスティバル)】
海軍カレー、スカジャン、猿島、、、異国情緒や豊かな自然を目当てに、多くの観光客が訪れる横須賀。
- 2024年上半期には横須賀美術館で「鈴木敏夫とジブリ展」も開催され、市内の観光地は賑わいを見せています。
そこで新たに注目されているのが、地域に根付いた飲食店やスナック。
三浦半島の新鮮な食材を使った料理を楽しむのもアリ、地元の人達との会話をほろ酔い気分で楽しむのもアリ。そんな横須賀の夜をさらに盛り上げる酒場巡り企画「横須賀 SAKE FESTiBAR(サケフェスティバル)」が5月10日(金)~6月9日(日)の期間で実施されます!
- 能登半島への1000円寄付で手に入る「居酒屋定期券」でお得に酒場巡りを楽しめます!
また、同時期には近くのヴェルニー公園(最寄り:JR横須賀駅、京急汐入駅)でドイツビールの祭典「横須賀オクトーバーフェスト」も開催されます!(5月10日(金)~19日(日))ビールで喉を潤してから地元の飲食店で食事を楽しむのもおすすめですよ。(オクトーバーフェストの詳細はこちら)
「どの店に行ったらいいかわからない!」「いきなり入っても大丈夫?」そういった不安はこの記事を読めば大丈夫!地元出身の記者が体(肝臓)を張って楽しみ方をレクチャーします!
【目次】
●1000円寄付でもらえる「居酒屋定期券」とは?
●地元記者が一足先に酒場巡り!
=1軒目<汐入エリア> 洋風居酒屋「OUTLAW SALOON」
=2軒目<横須賀中央エリア> 酔月
=3軒目 <若松マーケットエリア> ロータス
1000円寄付でもらえる「居酒屋定期券」とは?
「横須賀 SAKE FESTiBAR」を楽しむのに必須なのは「居酒屋定期券」。
能登半島の復興支援に1000円の寄付を行うと交付され、約60軒ある参加店の対象ドリンクが1杯390円(サンキュー!)で飲むことができます。
しかも、期間内は何度も繰り返し使用が可能!一日で何軒も回るのも良し、数日に分けて楽しむのも良し。自分に合った使い方で横須賀の夜を満喫してみては?
寄付ができる場所(居酒屋定期券受け取り場所)
- 横須賀市観光案内書
- 寄付受付店舗
- オクトーバーフェスト会場(ヴェルニー公園)
- カレーフェスティバル会場(三笠公園)
上記のほか、後述の給酒ポイントでも購入可能です。
定期券所有者限定! 北陸と神奈川のお酒で利き酒に挑戦!
また、5月19日までの期間では、市内3カ所に「給酒ポイント」が設置されます。そこでは北陸と神奈川のお酒を飲み比べる利き酒に挑戦。正解者にはお家で楽しめるお酒がプレゼントされます!
オクトーバーフェストでドイツビールを楽しんで、徐々に中央エリアへ南下していくと給酒ポイントも逃さずに満喫できそうですね。
地元記者が一足先に酒場巡り!
開催を控え、地元で記者として働く筆者が参加店を訪れました。
居酒屋定期券で楽しめる飲み物のほか、お店の名物や街の雰囲気についても解説していきます!飲みすぎに気を付けて、いざ出陣!
1軒目<汐入エリア> 洋風居酒屋「OUTLAW SALOON」
まずはオクトーバーフェスト会場のヴェルニー公園からもほど近い汐入エリアから紹介します。
汐入駅は米海軍横須賀基地の最寄り駅。駅の東に伸びる「どぶ板通り」には横文字看板がズラリ。異国情緒をあふれる街並みで、多くの観光客が訪れています。スカジャンの発祥地としても有名です。
アメリカと日本の文化が混ざり合った独特の雰囲気が特徴のどぶ板通り。発祥は第二次大戦前。当時、通りの中央に流れていたどぶ川は人や車の通行の邪魔になっていました。
そこで、海軍工廠(艦船や飛行機を製造する官製の軍需工場)から厚い鉄板の提供を受け、どぶ川に蓋をしたことから「どぶ板通り」と呼ばれるようになったのです。
今回はどぶ板通りとは反対側、汐入駅の改札を出た通りを左に直進します。1分ほど進んで見えてくるのが洋風居酒屋「OUTLAW SALOON」。レンガ造りの外壁が印象的で、アメリカンな雰囲気が漂う店構えです。
店に入り迎えてくれたのはオーナーのサミエル・スパークマンさん。米海軍横須賀基地で働いていたお父さんが退役後に創業した店で、2017年に継承しました。
このお店の名物ドリンク、「アウトロービール」でまずは乾杯!
かぁ~~!こりゃ、うまい!ビールにレモンと氷を入れた清涼感溢れるビアカクテルです!日本でビールに氷を入れることは少ないですが、東南アジアをはじめ海外では珍しいことではないそうですね。気温がさらに上がってくると米軍関係の方の注文が増えるのだとか。飲み終わりまでキンキンに冷えているのもポイントです。
次に提供されたのは人気メニューのナチョス。パリパリの生地の上にのっているのは唐辛子の一種・ハラペーニョです!口に含んでしばらくすると鋭い辛みが舌を襲います。辛い!!血気盛んな海兵さんたちの中にはハラペーニョを山盛りにかける人もいるのだそうです。
看板メニューのタコスと並んで創業から親しまれてきた伝統の逸品。当初はドブ板通りに店を構えていたこともあり米軍関係のお客さんがこぞって注文していたのだとか。
アメリカンな雰囲気と軽快なトークが楽しめる「OUTLAW SALOON」。次はもう少しゆっくり過ごしたいと思います。
2軒目<横須賀中央エリア> 酔月
異国情緒あふれたどぶ板通りを進み横須賀中央方面へ。横須賀中央駅前広場とレンガ色の外壁が特徴の「セントラルホテル」を繋ぐ路地に広がるのは、古くからこの地域に根付く居酒屋街です。
横須賀中央駅東口を左に折れ、ペデストリアンデッキを降りるとその先に多くの居酒屋が軒を連ねていることが確認できます。
この通りには「中央酒場」、「お太幸」と横須賀の酒飲みならおなじみの名店のほか、チェーン系の居酒屋も多く立ち並びます。両隣をビルに挟まれているため少しディープな雰囲気を醸し出していますが、それもこのエリアの魅力です。
その中シブい雰囲気の居酒屋「酔月」にお邪魔します。店に入るとサラリーマンや学生で大盛況。活気ある店内に圧倒されながらカウンターに着席です。横須賀の夜は熱いですよ。
”花金”の熱気の中で、最初に注文したのは「本日の鮮魚ちぃっと盛!」。地魚を中心とした刺身を1~2人前で用意していただけます。
どのお刺身も鮮度ばっちり!旨味も濃く、この量で1000円!こんなに美味い魚(肴)が来たからには…
こいつを頼まないわけにはいかない!居酒屋定期券提示で「サービス地酒」が390円!
2軒目で完全に胃袋のエンジンが温まったようです。気になった料理を次々に注文していきます。
「ちぃっと盛!」の美味しさに感動し、「今日は地産地消で攻めるぞ」と決めた筆者。地元ながら改めて三浦半島の食の豊かさに感動しました。
オーナーは2017年に先代からお店を継承した中野浩司さん。酔月は創業から約80年が経つ超老舗ですが、「おそらく近辺で最も古いのでは?」とのこと。趣を感じる店内で、歴史に思いを馳せてみるのも良いのではないでしょうか。
横須賀中央駅周辺では大規模な再開発が進むこととなっていますが、こういった温かみのある場所も残ってほしいものですね。
3軒目 <若松マーケットエリア> ロータス
お腹も満たされてきた午後10時。やや千鳥足で向かったのは、横須賀中央駅からほど近い「若松マーケット」。市街地の中心にありながら、昭和レトロな雰囲気をありありと残すバー・スナック街です。
若松マーケットは戦後のヤミ市を起源とする横須賀を代表する歓楽街のひとつです。昭和30~40年代に隆盛を誇ったものの、バブル崩壊以降は客足が遠のくように。2010年頃、どこか懐かしい「郷愁を誘う繁華街」としてイメージアップを図り、近隣住民のほか、観光客も多く訪れるようになりました。
100軒以上のお店が軒を連ねる中、筆者が向かったのはカジュアルダイニング「ロータス」。
階段を上り入店すると、常連さんがお出迎え。皆さん良い具合に「出来上がって」います。
若松マーケットが活気を取り戻したきっかけは、地域ならではの名物商品の開発でした。その名も、「横須賀ブラジャー」。決していかがわしい意味合いはなく、あくまで”ブラ”ンデーとジン”ジャー”エールを掛け合わせ「ブラジャー」という名前に落ち着きました。
たかがご当地ドリンクと侮ることなかれ。このブラジャー、ブランデーの甘みと生姜の爽やかさが見事にマッチしており、非常に飲みやすいのです。ブランデー自体のアルコール度数は高いので、飲みすぎにはくれぐれも注意!
また、マーケットを束ねる若松新生商業組合の加盟店では、オリジナルジンジャーエール「シルク」を使ったブラジャーが味わえます。生しょうがを使ったさっぱり味でちょっと辛口なのが特徴ですね。
名物はブラジャーだけではありません。ビールテイスト飲料として知られる「ホッピー」は戦後まもなく、見た目・味がビールに似ている上に安く酔える飲み物として横須賀市内でも広がり、現在に至るまで若松マーケットに限らず多くの居酒屋で提供されています。
一人で飲むお酒も美味しいけど、人との温かいふれあいの中で飲むお酒も違った魅力がありますよね。常連さんとも打ち解け、「なんだかんだ横須賀って最高!」なんて話をしながら酒を酌み交わしていると、気づけば閉店時間。名残惜しさを感じつつ、街を後にしました。
今回紹介したお店は横須賀酒場のごく一部。皆さんも「酒フェス」をきっかけに、横須賀で自分好みの酒場を開拓してみていはかがでしょうか。
- 「居酒屋定期券」参加店リストなど「横須賀SAKEFESTiBAR」の詳細はこちら。