大井町の笑顔特派員として活動する「スベリィ・マーキュリー」さんが４月１日から移住・定住コンシェルジュとして活動している。スベリィさんは「素晴らしい自然を残す里山と開発が進む都会的な要素が味わえる素晴らしい地域。その魅力を伝え、少しでも大井町の移住・定住促進に貢献できれば」と話す。

吉本興行に所属し、これまで大井町の笑顔特派員としても活躍してきたスベリィさん。１年ごとの契約の笑顔特派員は、主に町民への地域愛の醸成と、観光客を大井町に呼び込むための活動を主に行ってきた。これに加わる肩書が今回の「移住・定住コンシェルジュ」だ。

３年前からは「農ある暮らしコンシェルジュ」に就任。町の里山暮らしの魅力も積極的に発信している。スベリィさんは「笑顔特派員は９年目を迎えた。大井町の住民は本当に親切で温かい。ここまで長く続けてこれたのは住民の協力があったから」と感謝する。

「移住・定住コンシェルジュ」としては、転入してきた住民に直接インタビューをしたり、その様子をユーチューブやＳＮＳで発信していく活動が中心となる予定だ。

人工は増加の傾向

大井町は２０１７年から赤田地区と宮地地区の住宅一棟を改修して、２週間から２カ月の間で利用可能な「お試し住宅」の運用を行っている。暮らしながら町の魅力を確かめたいという人に好評だという。

また、三世代での同居対象者やＵターン移住者、新規転入者が住宅の新規取得・改修する際に、費用の補助（10万円から30万円）も同年から行っている。

こうした施策もあってか、近年、人口が増加傾向にあることに町の担当者は「22年に大井中央公園が完成したり、大規模な宅地開発など町の魅力を向上させる整備、移住定住関連の施策などが進んでいることが大きいのでは」と話す。

スベリィさんは「まだ１カ月。具体的な活動はこれからだが、住民と触れ合う機会を多くして、自分なりの”像”をつくっていきたい。町内でみかけたら、お気軽に声をかけて欲しい」と意気込んでいる。