大磯町特産の生食向け赤タマネギ「湘南レッド」の出荷シーズンが近づいた5月23日、JA湘南大磯支所で生産者や市場関係者らが出荷規格や出荷日などを決める「目合わせ会」が開かれた。露地野菜部会大磯支部湘南レッド部には10件の農家が所属している。
湘南レッドは艶やかな赤紫の色合いが目を引く赤タマネギ。黄タマネギに比べて辛味や刺激臭が少ないため、生のままでほのかな甘みやシャキシャキとした食感を楽しめる。
名前の由来でもある赤い色味は、ポリフェノールの一種のアントシアニンによるもの。アントシアニンは長時間の加熱で失われてしまうため、栄養の面からも生食が向くという。
湘南レッド部の蓑島格造さん(86)は、「きれいに磨けばダイヤモンド。スライスしても赤みがあり目にもあざやかで、生野菜の王様になれる」と出荷シーズンを前に笑顔を見せていた。
JA湘南によると栽培面積約35アール、今年の出荷計画量は約1トン。5月下旬から7月上旬の出荷を予定している。