山北町で、高齢者らの「買い物不便」を解消しようと、町内を巡回する移動スーパーの運行が7月23日から開始され、山北町生涯学習センター前で出発式が行われた。
事業を展開するのは、マックスバリュ東海(株)(浜松市)。2022年から静岡県内を中心に移動スーパーを運行させ、山北町で25台目、県内では箱根町に続き2台目の運行となった。
生鮮食品・総菜・日用品など約500品目を揃える車両は毎週、同じ曜日、場所、時刻に訪問。運行経路は自治会連合会に事前アンケートした意見を反映させ、町内5地区64カ所を巡回する。月曜日に「共和・山北」、火曜日に「三保・清水」、水曜日に「岸・山北」木曜日に「清水・山北」、金曜日に「向原」の各地区を走る。サービス料金として商品1点につき税込11円を価格に上乗せする。
出発式には、マックスバリュ東海の関根賢一執行役員、湯川裕司町長、自治会・社協関係者らが出席した。関根執行役員は「地域に必要とされ、愛されるよう頑張っていきたい」と挨拶。湯川町長は「高齢化により免許返納も進み、買い物に行くのが困難になる人が多くなる中、こうした取組は住民にとっても大変助かる」と感謝を述べた。
また、定期的な巡回が利用者となる高齢者の見守り活動の役割も期待されることから、同日併せて、「山北町高齢者の見守り活動に関する協定書」の締結式が同町役場で行われた。