大磯特産の大玉柿が収穫期を迎えている。大磯町落葉果樹研究会に所属する渡邊農園(大磯町寺坂)では、60アールの畑で10品種以上の柿を生産。現在は甘柿の代表的な品種「富有」などが最盛期だという。
今年は暑さの影響もあり、収量は例年より少ない見込みだが、同農園の渡邊康弘さん(60)は、「おいしさは変わらず。毎年予約してくれるお客様からも好評です」と太鼓判を押す。
大磯で大玉柿づくりが始まったのは40年以上前のこと。摘蕾・摘果といった作業を一つひとつ丁寧に行い、厳選した果実に養分を集中させることで、通常の柿の1・5〜2倍近くの大きさに育てる。
大玉柿は、生産量が限られているため、各農園の直売所などを中心に販売され、市場にはほとんど出回らない。