いよいよ、令和7年7月7日にグランドオープンを控える道の駅「湘南ちがさき」。「より愛される施設」にしようと奔走してきた地域のキーマンたちを連載で紹介します(全4回)。
【1】湘南地区まちぢから協議会会長 高山 和茂 さん
道の駅の開業で地域経済の活性化が期待される一方、国道134号線沿いに位置し、付近に学校もあることから、地元住民の間には工事車両による事故や完成後の渋滞、暴走族問題への懸念も根強いものとなっていました。湘南地区まちぢから協議会の会長として、こうした声に寄り添い、施設の建設や運営に反映させようと奔走してきたのが、高山和茂さんです。
開業に向けた行政側との折衝では、犯罪等の抑止力向上につながる赤色灯付き警察官立ち寄り所や、開業時の混雑対策を目的とした臨時駐車場の設置に漕ぎつけました。「行政側も地域との意見交換会や工事説明会などの機会を積極的に設けてくれた。要望に対しても知恵を絞って最善策を提案してくれた」と評価しています。自身については「(住民の意見を)吸い上げるパイプ役に注力してきた」と振り返ります。
オープンを前に「開業したら、遠方からもたくさんの人が訪れるので、地域の活性化につなげてほしい。また、災害時の一時避難所としてエマージェンシーシートや簡易トイレ等が備蓄されているが、避難施設としての機能をより強化していってほしい。地域住民が『便利なものができたな』と思える施設になっていくはず」と話しました。