馬場在住の日本人形作家、小池緋扇さん(97)の「横浜文化賞」受賞記念人形展が7月18日から20日まで、横浜市技能文化会館=中区万代町2の4の7=で開かれる。
小池さんは小学生時代に学校の先生が作った日本人形を見て感動し、人形作りに夢中になった。
横浜山手女子学園を卒業後、幼稚園教諭を経て人形作家に。人形は古代裂のちりめん友禅を用い、江戸時代の暮らしや「粋」の文化をテーマに制作。絹糸を一本ずつ使う髪の毛や衣装まで、全て手作りにこだわっている。
製作だけでなく後進の育成にも携わり、東京人形学院(現・一般財団法人人形美術協会)で60年以上に渡り指導。それらの功績が認められ、昨年9月に横浜市の最高顕彰である「横浜文化賞」を受賞した。
今回の人形展は同賞受賞の記念として、小池さんの弟子らで作る「緋扇の会」が企画。会場では、小池さんが「江戸の粋」や「幻想の世界」などのテーマで手掛けた日本人形、約130点が展示される。
小池さんは「ぜひ多くの方に、様々な角度から人形を見ていただきたい。人形の表情やしぐさから、当時の風景を想像してみるのも面白いですよ」と呼び掛けている。
入場無料。午前10時から午後6時まで。問合せは緋扇の会・金井さん【携帯電話】090・4619・7304。