変化朝顔 9月上旬頃まで展示予定
ちょっと見て、この糸状のもじゃもじゃした葉っぱは珍しいよ――。
嬉々とした声で来場者に説明するのが、本郷ふじやま公園(栄区鍛冶ケ谷)のボランティア、木村治夫さん(88)だ。江戸時代にブームが起きたという『変化朝顔』に興味を持ち、木村さんが同園内で種から育て珍しいものを展示している。

手書き看板と木村さん
ある図鑑によると、変化朝顔とは遺伝子変異によって葉が尖ったり、縮れたり、花が割れたりする朝顔の総称。
木村さんは、2013年頃に知人からゆずり受けた種を使い、生育を始めた。「葉が尖っていたり、縮れたり、花弁がギザギザに割れたり」と今まで見てきた朝顔との違いにのめり込んだ。こども植物園(南区)で行われていた変化朝顔の講習などに参加し、独学で朝顔の育成方法や知識を増やしていった。
今年も5月中旬から種まきを開始。昨年採取した175粒の種から木村さんの目にかなった変化朝顔90鉢が、同園古民家裏の敷地で自らの出番を待っている。
「今の時期は毎朝水やりに来ている。90鉢の中から、さらに選抜して『これだ』というもの展示している。朝顔なので午前10時頃には萎んでくるので、時間には気を付けて」と木村さん。
古民家ゾーンの開館時間が午前9時から午後5時。変化朝顔は9月上旬頃まで展示予定。

糸状の珍しい葉