戦争を憎み、反戦への想いを生涯描き続けた作家、上條明吉さん(享年80)の作品展「没後10年 上條明吉-人間存在の不安-」が9月9日(火)まで、相模原市民ギャラリー(中央区相模原1の1の3 セレオ相模原4階)のアートスポットで行われている。同ギャラリーで開催中の「第34回相模原芸術家協会展」の関連展示として企画されたもの。どちらも鑑賞無料。
上條さんは1934(昭和9)年、長野県松本市生まれ。幼少期に戦争の残酷さを目の当たりにし、戦争をひどく憎むようになったという。晩年まで、反核や反戦へのメッセージを自身の絵に込めた。妻で作家の上條陽子さんは「まさに今、この状況ですよ」と声を荒げ、「彼はどんな思いで見つめていることか」と、ウクライナやパレスチナなど世界で起きている戦争や紛争を憂いた。
問い合わせは相模原芸術家協会事務局【電話】046・255・8304。