この連載は月1回、「ふたまたがわ歯科口腔外科」の中谷逸希院長が気になるお口のあれこれについてわかりやすく解説してくれるコーナーです。
春は進学や就職など、新しい生活が始まる節目です。環境の変化で生活リズムが乱れがちになり、お口の健康にも影響が出やすくなります。
むし歯や歯周病は、初期の段階ではほとんど自覚症状がなく、気づかないうちに進行してしまうことが多い病気です。特に歯周病は、日本の成人の約8割が何らかの形で罹患しているとされています。さらに近年では、歯周病が糖尿病や心血管疾患、誤嚥性肺炎など全身の健康とも深く関係していることが明らかになってきています。
歯科医院で行う専門的なクリーニングは、日々の歯みがきでは落としきれない歯石やバイオフィルムを除去し、むし歯や歯周病の予防に有効であるとされています。また、定期的に口腔内の状態をチェックすることで、小さな変化の段階で問題を発見でき、結果として治療の負担や期間を大きく軽減することにもつながります。
こうした予防と早期発見を支えるのが、かかりつけ歯科医院の存在です。継続的に診てもらうことで、ご自身のお口の状態や変化を把握した上で、適切なケアや生活習慣のアドバイスを受けることができます。
口は、食べる・話す・笑うといった日常の質を支える大切な入り口です。症状が出てからではなく、何もない時にこそ受診することが、健康を守る最も確実な方法です。この春をきっかけに、一度お口のチェックを受けてみてください。












