この連載は月1回、「ふたまたがわ歯科口腔外科」の中谷逸希院長が気になるお口のあれこれについてわかりやすく解説してくれるコーナーです。
暑い日が続くと、「最近、口臭が気になる」という声を耳にすることがあります。「夏になると口臭が強くなるのですか?」と聞かれることも少なくありません。
実は、「夏だから口臭が増える」ということが証明されているわけではありませんが、口臭が起こりやすい条件がそろいやすい季節なのです。
その理由は「唾液」にあります。唾液には、お口の中の細菌や食べかすを洗い流し、細菌の増殖を抑える大切な働きがあります。ところが、暑さで汗をかいたりすると、唾液の分泌が減りやすくなります。さらに、エアコンによる乾燥や口呼吸も、お口の乾燥を助長します。その結果、細菌が増えやすくなり、口臭の原因となる物質が作られやすくなるのです。
口臭の原因は、歯周病や舌についた白い汚れ(舌苔)、磨き残しなどが代表的です。そのため、歯磨きだけでなく、歯間ブラシやデンタルフロスの使用、舌を優しく清掃すること、そしてこまめな水分補給も大切です。
口臭は自分では気づきにくい一方で、必要以上に気にしてしまう方も少なくありません。セルフケアを続けても改善しない場合は、歯周病や唾液分泌の低下など、治療が必要な原因が隠れていることもあります。
これからの暑い夏、お口の潤いにも目を向けてみてください。十分な水分補給とお口のケアが、爽やかな息と健康な笑顔につながります。













