この連載は月1回、「ふたまたがわ歯科口腔外科」の中谷逸希院長が気になるお口のあれこれについてわかりやすく解説してくれるコーナーです。
「最近むせやすくなった」「食事に時間がかかるようになった」「滑舌が悪くなったかも」。
年齢とともに、このような変化を感じる方は少なくありません。実はこれらは、お口の筋力や機能の低下によって起こることがあります。
お口は食べるためだけでなく、会話や表情づくりにおいても重要です。お口の機能が低下すると、食事が楽しめなくなったり、人との会話がおっくうになったりして、生活の質(QOL)の低下をまねきます。
そこでおすすめしたいのが「口腔リハビリ体操」です。代表的なものに「あいうべ体操」があります。「あー」と大きく口を開ける。「いー」と口を横に広げる。「うー」と口を前に突き出す。最後に「べー」と舌をしっかり前に出す。これを繰り返すことで、口や舌、頬の筋肉をバランスよく動かすことができます。
また、高齢者向け健康体操で人気の「ごぼう先生」がYoutubeなどで紹介している口腔体操も楽しんでできます。
厚生労働省や日本老年歯科医学会でも、口腔機能の維持・向上は健康寿命延伸や誤嚥性肺炎予防に重要であるとされています。口腔機能訓練によって舌や口唇の運動機能の改善が期待できることも報告されています。
毎日数分のお口の体操が、「おいしく食べる」「楽しく話す」「笑顔で過ごす」ことにつながります。ぜひ今日から始めてみませんか。













