子や孫の誕生は、家族皆が幸せになるもの。しかし、子育てを通じてパパママ世代と祖父母世代のすれ違いが起きがち。そうした現状を酌み取り、NPO法人孫育て・ニッポン(港北区)は、軋轢を生まないために心掛けるべ〝10か条〟を説いています。
理事長の棒田明子さんは、子育て関係の仕事を通じて、両者の悩みを耳にしてきました。「祖父母が手伝うことが当たり前になり、感謝がない」「昔のやり方や他の親子と比べないで!」などの声が多いが、それらは「家族だから、言わなくても分かるだろう」と気持ちをしっかりと伝えていないために生まれてしまうそう。また、祖父母は自身の経験を、パパママはインターネットの情報を頼るため、それぞれの子育ての仕方は平行線をたどるわけです。
そこで、「孫育て10か条」と「祖父母とのおつきあい10か条」を作成。協力体制を作るために、互いが必要としていること、自身がとるべき姿勢などをまとめたものです。特に子育て世代から支持があり、両親に渡す人が増えたとか。手に取った人は「当たり前だけどハッとした」と自身の立場を再確認しているようです。
棒田さんは「赤ちゃんが生まれる家庭に笑顔があふれる。そんな優しい世界になってくれたらいですね」と微笑みます。
9月30日、神之木地区センター(神奈川区)で講演会
棒田さんは9月30日(日)、NPO法人こらぼネット・かながわ主催の「子育て応援イベント かながわHAPPY子育て」で講演します。テーマは「ひとりで頑張りすぎない子育て~子どもを褒めてくれる人を増やそう!~」。神之木地区センター(横浜市神奈川区)4階レクホールで午後1時開場、1時半~3時まで。参加無料。定員は親子100組程度。ベビーカーのまま入場可能。申込みは神之木地区センター(045-435-1712)へ。