「映画における川崎の情景」と題した上映会が、川崎市市民ミュージアム(中原区)で2019年1月5日(土)から行われる。1951年から81年までに市内で撮影された8作品を通して、当時の川崎を感じることができる。
ロケ地川崎の魅力
作品を選定した同館映画担当の学芸員・中西香南子さんは「多摩川や新興住宅地、工業地帯などがあった川崎は、映画の舞台や背景として、撮りたい要素が揃っていた。これだけ作品が多いということは、映画的に豊かな場所だったのでは」とロケ地としての川崎の魅力を分析する。
『おかあさん』に向ヶ丘遊園地
上映作品の一つ『おかあさん』は、現在は駅名でしか残っていない多摩区の向ヶ丘遊園地が登場。当時の園内にあった遊具などが確認できるという。また、中原区にある社宅で暮らす平凡なサラリーマンが主人公の『江分利満氏の優雅な生活』や、百合丘団地に暮らす主婦・直子の揺れ動く心を描く『彼女と彼』、南武線矢向駅が登場する『めし』など8作品を上映する。
「川崎の特色に合わせ北部から南部まで登場するよう選びました。現在の風景と比べながら家族で楽しんでもらえれば」と中西さん。
週末上映
1月5日(土)から2月3日(日)まで毎週末、1日2作品ずつ上映する(1月12日、13日を除く)。各日午前11時からと14時から。当日券のみ販売。