家庭で上手にタブレットを使って、子どもの様々な「学び」につなげるにはどうしたらよいのでしょうか。
多くの私立学校や学習塾でもタブレット教育を取り入れている時代。タブレットはインターネット検索や買い物、動画閲覧など幅広く利用できることから、家庭に複数台あるということも珍しくありません。
未就学児の娘がいる我が家でも、タブレットがあれば色々と便利そう!と思う反面、「熱中しすぎて目を悪くしないかしら」「知らないうちに課金したりして…」など、心配なことも多く、なかなか踏み出せずにいました。そんな時、5歳から小学6年生までの子ども向けに「安心安全なタブレットの使い方を知ってほしい」と、ドコモショップで同じく子育て中のスタッフが発案したという「こども教室」が開催されると聞きつけ、取材してきました。
神奈川県内のドコモショップで初開催
「タブレットで遊びながら学ぼう」と題して行われた「こども教室」は、ドコモショップ東戸塚店で2月24日に開催されました。神奈川県内のドコモショップでこのような教室を開催するのは初めてとのこと。
JR横須賀線「東戸塚駅」といえば、駅直結の大きな商業施設「オーロラシティ」。ドコモショップ東戸塚店はオーロラモールアネックス館の7階にあります(書店「リブロ」の隣)。
5歳~小学6年生の親子が参加 子どもを預けてお買い物も
教室は1時間15分程度のプログラムで、11時、15時の1日2回開催されました。参加は事前予約制で無料。また、500円分のアイスクリーム券プレゼントという参加特典もありました。
取材した11時の回には、5歳~小学6年生の子ども6名とその保護者らが参加。年齢の近い子ども同士で3つのテーブルに分かれて、それぞれにスタッフがつきました。
タブレットは1人に1台用意され、ドコモオリジナルの知育サービス「dキッズ」を使って遊びながら学べるプログラム。キャラクターが登場するゲームやクイズ、パズルなどがあり、子どもの年齢に合ったコンテンツをスタッフが選んで一緒に取り組みます。
5歳、小学2年生のチームは、右脳のトレーニングにつながるゲームに挑戦していました。回答の正確さやスピードを競いながら、記憶力や観察力を養います。さらに都道府県の地理を学ぶパズルなども楽しみました。
一緒に見守っていた保護者の方に参加したきっかけを伺うと「自宅にタブレットはないのですが(今後学校などで)一人ひとりにipadが支給されて黒板がなくなるという話も聞くから、今のうちから使えるようになった方が良いのでは」と話していました。
小学3年生の二人は、右脳トレーニングのほか、空間把握や論理的思考など「算数のセンス」を向上させるパズルにも挑戦。
小学6年生以外の子どもたちは、みんなで集まってできるゲームも楽しみました。
手厚いスタッフ対応や、子どもが楽しんで取り組めるゲームがあるため、安心して子どもを預けて途中退席される保護者の方も。親目線からみても、少しの時間スタッフに子どもを任せて、便利な商業施設で買い物を済ませられるのは効率的です。
プログラミング的思考を養うゲームも
2020年4月から小学校で必修化されるプログラミング教育。小学6年生の二人は、プログラミングの先取り学習にも役立てられるパズルゲームに取り組みました。
一見、遊びに見えるパズルゲームですが、キャラクターに的確な指示を与えてお菓子がもらえるように導く「論理的思考力(ロジカルシンキング)」を学べるもので、プログラミング的思考に必要な要素が詰まっています。
自宅でタブレットを活用している保護者の一人は「子どもはタブレットの扱いに慣れていて、親の知らないところでアプリが入れられていることもある」と心配する一方、「プログラミングを学べる」など子どもの学びに有効な使い方もあると知って、親もわかるように「安全な使い方」を教えてほしいと、こども教室の開催に期待を込めました。
気軽な来店のきっかけに 子ども、シニア向け教室も予定
今回、「dキッズ」を活用してこども教室を初開催した東戸塚店ですが、目的はタブレットやアプリの販売ではなく「来客のきっかけづくり」と担当者は話しています。いまやスマートフォンやタブレットはネット販売でも買えますが、対面でスタッフに質問しながら納得した上で購入できるのが実店舗の特長。今後はシニア顧客からの要望に応え「ネットショッピングの使い方」講座なども検討しているそうです。他にも「こんな教室をやってほしい」などの希望があれば、気軽に尋ねてみては?