座間市教育委員会が主催する郷土講演会「戦争遺跡研究の進め方〜高座海軍工廠芹沢地下壕から考える」がサニープレイス座間多目的室で開催する。3月30日(土)、午後2時〜3時30分。無料。定員は申込順で100人。
芹沢公園やその周辺に広がる地下壕は第2次世界大戦末に日本軍が掘ったもの。戦闘機「雷電」の部品などを製造していたとみられる。
講座では慶応大学文学部の安藤広道教授を講師に招き、戦争遺跡研究について市民向けの講演を行う。
安藤教授の専攻は考古学だが、弥生時代など古代だけでなく、近現代も研究対象としている。同大学日吉キャンパス内の「連合艦隊司令本部地下壕」や鹿児島県鹿屋市の「第五航空艦隊司令部地下壕」において、考古学的な調査を実施している。
当日は、芹沢公園内の地下壕をきっかけとして、戦争遺跡の研究について知ってもらうほか、最新の調査・研究方法の解説に加え、地下壕内のVR映像の上映も行う。また、一部の受講者には、専用のメガネ型装置を用いたVR体験(地下壕内を自分自身で歩いているかのように360度を見渡せる映像が見られる)も企画されている。
申込みは3月1日(金)から3月22日(金)まで。電話またはFAX、窓口で。市生涯学習課市史文化財担当【電話】046・252・8431、【FAX】046・252・4311。
市はこの地下壕を安全上の理由から一般公開をしない方針。同公園の地下壕内は鉄柵越しに入り口部分を見ることができる。地下壕内はライトアップも行われている(平日午前9時〜午後5時)。