伊藤若冲の生誕300年にあたる今年は、様々なイベントが開催され、その人気は高まるばかりです。
日本の絵画史上、大活躍した伊藤若冲と与謝蕪村は奇しくも同じ年(1716年)生まれ。鮮やかな色遣いに、緻密な描写を得意とした若冲。俳人ならではの詩情豊かな山水人物画を得意とした蕪村。
着色の花鳥画や水墨画など、岡田美術館が収蔵する若冲の作品すべてを一堂に展示する初めての機会となります。若冲の艶やかな花鳥画は、絵具の色彩や濃淡を気の遠くなるほど複雑かつ繊細に制御しながら描いたもので、写生の成果である迫真性と若冲独特の構図感覚や形態の誇張により、現実的とも非現実的ともいえる画面となっています。対照的に墨一色の水墨画は、墨の濃淡、にじみや擦れ、筆致の変化を生かし、ユーモアも盛り込んだ作風が魅力です。
同展では二人の作品と、同時代に活躍した円山応挙、長沢蘆雪、曾我蕭白、池大雅らの作品を併せ、約40件を展示します。それぞれが独自の画風を確立し、今もなお、近世絵画史に燦然と名を残す画家たちの競演。
蘇った幻の名作「孔雀鳳凰図」はこの秋、いよいよ岡田美術館で公開。今春、東京都美術館での「若冲展」を見逃した方も、もう一度ご覧になりたい方も、都会の喧騒を離れ、ゆっくりとご鑑賞ください。
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開催日
2016年9月5日(月)~2016年12月18日(日)
09:00 〜 17:00
費用
2800円
一般・大学生 2800円、小中学生1800円
問い合わせ
岡田美術館
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公開日:2016-09-16