横浜市南部の海側、新杉田駅~金沢八景駅を14駅で結ぶ「シーサイドライン」。金沢八景駅で走行線が約150mが延伸し、2019年3月31日始発から開業しました。
3月31日は始発列車の出発に合わせて開業出発式が行われ、横浜シーサイドラインの三上章彦社長や濱崎徹駅務区長、シーサイドラインプロモーションガールの幸野ゆりあさんら関係者が出席しました。
式ではテープカットが行われた後、幸野さんから始発列車の運転士に花束が贈られ、濱崎駅務区長らが出発の合図を送ると始発列車が新杉田駅に向けて走り出しました。列車を見届けた濱崎駅務区長は「初めて見る景色から列車が走りだし、感慨深かった」と話していました。
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京急線とシーサイドラインの乗り換え時間が1分に短縮
延伸によって、これまで5分程度かかっていた乗り換え時間が約1分と大幅に短縮。地上から橋上に移動した京急線の改札口を出て、左側がシーサイドラインの乗り場、右側のエスカレーターや正面の階段で地上へと移動できます。
また、東西自由通路も開通し、西側へのアクセスもしやすくなりました。
ちなみに西側は現在、金沢八景西公園(仮称)を整備中。横浜市が3月に発行したパンフレットによると、旧円通寺客殿(旧木村家住宅主屋)を、御伊勢山・権現山と一体となった歴史的風致や景観とともに保全し活用していくとしています。完成が楽しみですね。
光が差し込む明るい駅舎に
新駅の屋根は幕屋根を採用。光と風が感じられる開放的な雰囲気になりました。ガラス張りの駅舎のため、ホームから金沢八景のまちが一望できます。
外観は和柄の縞を意識した落ち着いたデザインに。シーサイドライン担当者によると、「金沢八景という土地が持つ、歴史や和の雰囲気を重視しました」とのこと。
ダイヤ改正で利便性アップ
延伸により運転時間が最大約40秒増加することから、平日・土休日ともダイヤ改正を実施。並木中央駅発新杉田駅行きの一番列車の発車時刻が早くなったほか、朝ラッシュ時の列車を1本増えてさらに利便性がアップしました。
シーサイドライン金沢八景駅の乗降客数は1日平均約1万5300人。これまで、京急線に乗り換えるためには国道16号を横断しなければならず、平成元年の開業以来、課題になっていました。
当面、単線での暫定的な共用となりますが、引き続き現在の駅の撤去や走行路などの整備を進め、2019年度中に複線化する予定です。