東京から新幹線で35分。そこには、海、山、川、緑の長閑な風景が広がります。都会では味わうことができない豊かな自然に恵まれている小田原は、老舗も新しいオシャレなお店も大型商業施設も充実。自分に合った居住エリアを選択できます。
そんな小田原で、休日に趣味を満喫している、30代の夫婦と子育てパパを取材しました。
結婚を機に移住。サイクリングでオフを満喫
小田原市内のイベントで出会った熊田賢人(よしと)さんと香奈美さんは2017年に結婚。住環境としても小田原に魅力を感じ、小田原駅近くの栄町に暮らすことに決めました。
賢人さんは岐阜県、香奈美さんは神奈川県海老名市の出身です。賢人さんは結婚後1年は都内へ通勤していていましたが、縁あって現在は仕事も小田原市内。香奈美さんは小田急線で40分ほどの海老名に勤めています。
休日になると、2人はそろってサイクリングへ。中でも、相模湾と東海道本線を望める海沿いの道と、田んぼと小田急線が走る風景に癒される酒匂川サイクリングコースがお気に入りです。
ロードバイク歴4年の賢人さんは「ロングライドで体力の限界を感じながら走り込むことが楽しい」と話します。同じく移住者オーナーが経営する海沿いの自転車店「Cycle Days(サイクルデイズ)」主催の、ツーリングに出かけることも。箱根や丹沢へもアクセスが良いので、ヒルクライムができることも魅力だと賢人さん。
一方、香奈美さんは、「歩くより遠くに行けて、車より小回りが利く」と、散歩感覚でゆるく楽しんでいるのだとか。
小田原はフラットな道が多いので、どこへ出かけるにも走りやすいといいます。カフェやこだわりの雑貨店めぐりも、自転車があればとっても便利です。
「以前、自宅の前でスイス人観光客が自転車のタイヤの空気が抜けて困っていて。空気を入れてあげたらすごく喜んでくれました。その後、小田原城へ案内をして、記念写真も一緒に撮りました」と賢人さん。海外からの観光客も多い小田原ならではのエピソードですね。
桜の季節になると、市内各地で壮観な景色を楽しむことができる小田原。香奈美さんは特に、富士山が見える「富士見の桜土手」と「田島桜の里」がお気に入り。日曜日でも人がいない、まさに「穴場」のスポットだそうです。
お花見も、紅葉も、一年を通して自然を満喫できる小田原。冬でもめったに雪が降らない、温暖な土地でもあります。
熊田さん夫婦は「サイクルスタンドがもう少し増えたら」という希望はあるものの、生活で特に不便を感じることはなく、小田原の暮らしにとても満足しているといいます。
新幹線通勤の榎本さん。休日は少年サッカーに夢中
新幹線で東京に通勤している会社員の榎本祐介さん(48)は、休日になると少年サッカーのコーチに。息子さんが所属する地元の矢作サッカークラブで一緒に活動しています。
サッカー経験がなかった榎本さんですが、息子さんが始めたことをきっかけに、どっぷりはまってしまったのだとか。
日曜日の朝6時45分、息子さんと自転車に乗って練習場の小学校に向かいます。
サッカーを通じて、子どもたちの成長を短時間で感じられることが、何より楽しいのだとか。産業カウンセラーの資格をもつ榎本さんは、「どうしたらモチベーションを高められるかな」「落ち込んでいる子に、どんな声をかけたらいいかな」など、メンタルケアにも力を入れて取り組んでいます。
また、平日も休日も、同じ時間に起きて同じ生活リズムで過ごすことが健康の秘訣だといいます。
なんと、少年サッカーの審判員としても活躍しています。公式大会はもちろん、練習試合にもひっぱりだこです。
練習が終わると、鴨宮の自宅近くにある大型ショッピングモール、「小田原ダイナシティ」や「小田原シティーモール」へ行き、家族で食事や買い物を楽しみます。「洋服やスポーツ用品、生活雑貨もそろっているので、とても便利ですね」。
夏休みは、チームの子どもたちと一緒にバーベキューへ。榎本さんが暮らす鴨宮から車で20分ほどの山には、自然に囲まれたバーベキュー場があります。森林の中で川遊びもできる「峯自然園」は、人気のレジャースポットです。
ほかにも、キャンプ場の「いこいの森」やオーシャンビューの「なみのこ村」、まちの中心を流れる酒匂川など、小田原市内には気軽にバーベキューを楽しめる場所が充実しています。
のびのびと遊ぶ子どもたちの姿をみながら、大人たちは冷えたビール片手に交流を深めます。コーチ同士、保護者同士、仲良くなれるのもスポーツならではの魅力だといいます。都内で仕事をしながら休日は地元で思いっきり子どもとの時間を楽しんでいます。