もうすぐ立春。寒風に耐えて梅の花がほころび始めた。県立大磯城山公園の旧吉田茂邸地区では、日本庭園の心字池そばにある紅梅が見ごろとなり、春の訪れを告げている。観梅におすすめの地元スポットを紹介する。
旧吉田邸庭園
旧吉田邸庭園には、約50本の梅の木が植えられている。2020年1月27日時点で、兜門の手前にある白梅は2〜3分咲き程度。門をくぐったすぐ先には可憐な薄紅色の梅も開花した。来園者を歓迎するかのように、日に日につぼみを開かせている。
旧邸前の枝垂れ梅は数輪の花をつけたところだが、心字池のそばで咲いた鮮やかな紅梅が庭園に彩りを添えている。
同公園管理事務所によると、梅の種類によって満開の時期が異なるので、例年3月に入ってからも観賞を楽しめるという。園内ではスイセンも香りを漂わせている。
地福寺
大磯町の梅の名所としては、地福寺が有名。文豪・島崎藤村が眠る墓の周りに樹齢100〜200年といわれる梅の古木がたたずむ。
蓮花院・金龍寺・慶覚院・王福寺
国府新宿の蓮花院では、観音経の一節から名づけられた庭園「福聚海」の紅梅が咲き誇る。このほか、スイセンやイチョウでも知られる国府本郷の宝前院、西小磯の金龍寺、高麗の慶覚院、寺坂の王福寺などの境内にも梅がある。
二宮町の徳富蘇峰記念館の梅園は「かながわの花の名所100選」のひとつ。吾妻山公園の梅沢口がある道路沿いにも白梅が咲く。
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