区独自の体操で健康増進につなげて―。横浜市では、市立学校の休校や公共施設などの臨時休館が依然として続いている。家庭で過ごす時間が増える中、磯子区と金沢区では家庭で取り組める健康体操を紹介している。
神奈川県や横浜市は、感染爆発回避に向け当面の間、人混みや不要不急の外出自粛を要請するなど、今だに新型コロナウイルスの終息が見えない状況が続いている。外出する機会が減る中で注目を集めているのが、家でできる体操だ。横浜市では、要介護になる危険が高い状態をさす「ロコモティブシンドローム」を予防する運動「ハマトレ」を展開している。
磯子区「ハマトレみんなのISOGO体操」
磯子区では、このハマトレに区民が作詞した歌「みんなのISOGO」をあわせたオリジナル体操「ハマトレみんなのISOGO体操」を2016年に作った。体操は、座位・立位バージョンの2つがあり、歌に合わせて体を動かす。【動画はコチラ】 ハマトレみんなのISOGO体操
磯子区の担当者によると区役所に置いてある体操を紹介するチラシの減りが2月以降、特に早いといい「皆さん自宅でできる運動などを探しているのでは」と分析。小さい子どもから高齢者まで、どの世代でも簡単にできる体操だとし「この機会にぜひ覚えて家庭で身体を動かして頂ければ」と話す。希望者には区高齢・障害支援課でDVDを配布している。
金沢区は「ぼたんちゃん」と一緒
一方、金沢区ではマスコットの「ぼたんちゃん」に「幸せお届け大使」の肩書きが付いた2014年、区職員を中心にぼたんちゃんのテーマソング「ぼたんちゃんのかながわ大冒険」を作成。子どもたちに広く周知したいと、体操を考案した。2018年にリニューアルし、区内の保育園にDVDを配り普及に努めている。【動画はコチラ】 ぼたんちゃん体操
また、金沢区でもロコモティブシンドローム予防の観点から、2003年度に横浜市立大学と協働でオリジナル体操「かもめ体操」を作成。座って行う「第1体操」と立って体を動かす「第2体操」で合わせて約10分。第2体操は下半身への運動効果が高い構成になっている。希望者には、ビデオの貸し出しも行っている。金沢区の担当者は「体操を通して健康増進に役立ててもらえればうれしい」と実施を呼びかけている。【動画はコチラ】 かもめ体操