若宮八幡宮(川崎区大師駅前・中村博行宮司)は8月1日、2日の夏祭について、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、神事を除いた神輿の連合渡御と奉納演芸の中止を決めた。
「神輿は密集・密接といった密がつくりだされる。また、祭りを開催するための会合を開くことができず、準備が間に合わない。今年は控えざるを得ない」と同神社は説明し、理解を求める。
同神社の連合渡御は昭和60年頃から行われている。例年15〜16基ほどの神輿が同神社を出発して大師界隈を練り歩き、最後は川崎大師平間寺の山門をくぐる。「神仏習合の瞬間」(関係者)が見られることで知られる。中止は史上初。
現在、神社境内にはコロナの終息を願う茅の輪が設置されている。6月30日には半年の汚れを祓い、無病息災を祈願する神事「夏越しの大祓」が行われるが、茅の輪を新調して臨むという。